ども。さん太(@PonkotsuSanta)です。
投資ブームの昨今、サラリーマンの「必須科目」になりつつある「投資」。
そして「投資」と聞くと、誰もが真っ先に思い浮かべるのが「株式投資」ですよね。
最近は、証券会社各社でも手数料無料キャンペーンなどで呼び込みを行っていて、以前に比べ株式投資を始めるハードルはグッと下がりました。
しかし簡単に始められる一方、株式投資、特に「個別株」への投資は予想以上に難しいのです。
本記事では、私が「会計」を勉強してわかった「個別株投資の難しさ」について、その理由を解説します。
・これから投資を始めたい。個別株投資は正直儲かるの?
・個別株投資を始めたがうまく利益が出ない。なぜ?
・投資先企業の業績を分析しているが、将来伸びる銘柄を見つけられない
会計を勉強すると「個別株投資」が難しいワケが見えてくる。失敗する3つの理由
私の本業はデザイナーですが、副業で個人受注もしており、数字に強くなるために会計を勉強しました。
「会計」は、経理部員でもないかぎり、一般のサラリーマンにはなじみが薄い言葉です。
簡単に言うと、会社を継続して運営するために、売上や原価、間接費用、資金の状態を「見える化」することです。
会計がないと、会社が儲かっているのか、それとも潰れそうなのかが分かりません。
個人の家計で言うと「毎月の収入も支払い金額もよくわからない」状態だからです。
また、以前の私は浅はかにも、「会計を勉強すれば株式投資で勝ちまくれるようになるだろう」とも考えていました。

個人のアマチュア投資家、サラリーマン投資家が「個別株投資」でうまく利益を上げられない「理由」を3項目に分けて解説します。
- 「財務会計」は「会社をより良く見せる数字」であふれている
- IR情報・決算書で会社の業績は「ぶっちゃけわからない」
- 1銘柄あたりの投資金額が大きくリスクヘッジが難しい
「財務会計」は「会社をより良く見せる数字」であふれている
企業の会計は、その目的によって「財務会計」と「管理会計」の2つに分けられます。
「同じ売上やコストを元に計算するんだから、同じものじゃないの?」と思われるかもしれませんが、それぞれ使われる目的が異なるのです。
管理会計:経営の意思決定や事業改善のベースにするためのもの
「管理会計」は経営者の判断の参考にするものですから、会社の業績を「正確に」報告する必要があります。
一方、「財務会計」は、銀行や投資家などの出資先に見せることを目的にしているので、「当社はこんなに業績が良いですよ」とアピールすることが求められます。
そして、私たち個人投資家がチェックできるのは「財務会計」の方なので、どれだけ決算書を読み込んでも、投資先企業の「ありのままの業績」を知ることはできません。
IR情報・決算書で会社の業績は「ぶっちゃけわからない」
さらに身もふたもない話なのですが、会計の教科書を書いている会計士の方々が口を揃えて言うのは「決算書で企業の業績を把握することはできない」ということです。
例えるなら決算書は「学校の期末テストの答案」のようなもの。
答案用紙を見れば、たしかに点数と得意分野・苦手分野はわかりますが、それ以上のことは分かりませんよね。
その子の勉強態度や生活習慣、人間関係、美的センスなど、点数だけでは読み解けない要素は無数にあります。
仮に点数が良くても、一夜漬けやカンニングで、実力そのものではないかもしれません。
会社も同じで、その企業の本当の価値や実態というものは、決算書の数字だけではわかりません。
その企業や製品のブランド価値、知的財産、技術力、従業員のポテンシャル、外部ネットワーク、人と設備が有効活用され生産性を生んでいるか…など、帳簿に記載されない要素がたくさんあるからです。
そのため、プロである会計士から見ても、財務諸表を見ても会社の実態は「わかったようでわからない」というのが本当のところだそうです。
しかし、「ぶっちゃけわからない」と言ってしまうと、投資関連の本もセミナーも売れなくなるためか、あまり大々的に語られることはありません。

1銘柄あたりの投資金額が大きくリスクヘッジが難しい
個別銘柄の株式は、売買単位(単元)が100株なので、例えば1株2000円の会社の株式を買う場合、20万円の資金を用意しなければなりません。
さらにリスク分散しようと10業種に分散投資した場合、10倍の資金量が必要になります。
単元未満でも買える「ミニ株」もありますが、手数料が割高であったり、売買タイミングに制限があるなどデメリットがあります。
そのため、必然的に個別株は投資金額が大きくなり、分散投資によるリスク回避がしづらくなるのです。
限られた銘柄選びで失敗しないためには、その企業の業績や将来の見通しを「分析」する必要があります。
しかし分析に月50時間を要するなら、時給3000円の人であれば、3000×50=150000(円/月)は成績がプラスにならないと割に合わないことになります。
時給分の運用成績が難しいなら、潔く個別株はあきらめて、昇進・転職を目指したスキルアップの勉強や副業で稼いだほうが良いかもしれません。

また、苦労して業績を調べても、前述のように財務諸表の数字が実態と乖離している可能性も考えられます。
個別株投資で「大失敗」する人「4つの特徴」
以上、「個別株投資が難しい」理由について解説しました。

投資は結局のところ、「自分の頭と資金でするもの」なので、投資スタイルは十人十色。それが投資の面白さでもあります。
自分が投資した企業が一躍有名になって大きなリターンを得る……というのは、マイナーなアイドルやバンドを応援するような楽しみもあります。
そのため、上記のリスクを踏まえて、それでも「個別株に賭ける!」というのは全然アリだと思います。
ただ一方で、個別株投資で「大失敗」してしまう人もよく見かけるので、参考までにその特徴と注意点を書いておきます。
【失敗①】投資先に「執着」してしまう
個別株は、1社の株を買うために数万円〜数十万円の資金が必要なので、資金量が少ないうちは「1〜2社」の株しか持てないケースが多いです。
そして、自分が時間と労力をかけて調べ上げた企業ですから「愛着」が湧いてしまうものです。
しかし、予想に反して株価が下がると「愛着」は「執着」に変わってしまい、合理的な判断ができず、本来「損切り」しないといけないタイミングで売ることができません。
「この企業は絶対伸びるはず」という思いもあるので、さらに買い増して損失が膨れてしまうケースもあるでしょう。
投資の世界で長年に渡って「分散投資をしなさい」と言われ続けて続けているのは、一つ一つの銘柄に「執着しない」ためでもあるのです。
【失敗②】少ない分野・業種に集中して投資してしまう
投資の基本は「分散」ですが、よくやってしまう失敗が「特定分野の企業に集中投資してしまう」ことです。
例えば、ふだん飲食店で働いている人の場合、外食産業やサービス業の知識や情報が豊富なため、「自分のよく知っている飲食関連の会社」に投資しようとします。
すると、2020年のコロナ禍で多くの飲食店がダメージを受けたように、何かのきっかけで業界全体が傾いた時、持っている株価が下がるだけでなく、自分が勤める会社の業績もダウンし2重の損失を受けてしまいます。
それを避けるためには、例えば、飲食業界とは分野の違う通販やIT系企業に投資することでリスクを分散できます。
【失敗③】よく分からない投資先に投資してしまう
リスクを分散させるために、異分野に投資すべきだと述べましたが、反対に「自分がまったく知識のない」投資先に大きなお金を出すのも失敗の元です。
例えば以下のようなケースは要注意。
・知人友人から誘われた
・有名な投資ブロガーやインフルエンサーがやっているので真似してみた
投資は、どんな結果になっても「自己責任」ですので、投資先の検討にあたっては十分下調べをして後悔のないようにしましょう。
【失敗④】目先のリターンを追ってしまう
投資は本来、数十年先の未来を見据えて「長期的な視野」をもって行うものです。
しかし、個別株投資を始めると「市場全体が伸びるかどうか」よりも、「どの銘柄が伸びるか」に目がいってしまい、視野が狭くなる傾向があります。
また、個別株は「市場平均」よりも価格変動が大きいため、日々の株価のアップダウンも気になってしまいます。
そうすると、価格変動に慣れないうちは、つい感情的になって買うべきでないタイミングで高値づかみをしたり、狼狽売りしてしまいがち。
そのため、初心者のうちは、長期投資を前提にした、ボラティリティ(価格変動の大きさ)が少ない商品に投資したほうが良いのです。
「IPO株」「持株会」投資は簡単?それとも難しい?
個別株投資の方法には、すでに上場している有名企業の株式を買うほかに、新規上場株式(IPO)の取得を狙う「IPO株投資」や、勤め先の自社株をお得に買える「社員(従業員)持株会」等の仕組みを利用する方法もあります。
これらは一見うまい方法に見えますが、デメリットもあるため、自分の投資スタイル・運用計画と照らし合わせて、じっくり検討する必要があります。
「IPO株投資」って儲かる?正直どうなの?
IPO株投資は、未上場の企業が上場するタイミングで募集される「公募価格」で株式を取得し、初値で売ることで売却利益を狙います。
上場日の始めにつく「初値」は、多くの場合「公募価格」よりも高くなるため、高確率で利益を出すことができる投資手法とされています。
しかし、IPO株を取得するためには、各証券会社で申し込みをし株式を購入する権利に「当選」する必要があり、これがものすごく低い確率になっています。
その手間と時間を「時給換算」して割に合うのかどうか、別記事で検証していますので参考にしてみてください。

IPO株投資は、抽選に申し込むだけならノーリスクで手軽ですが、運良くIPO株を購入できても初値が公募価格割れして損失を受けることも考えられます。
また、証券会社によっては申込み期間中、投資資金が全く動かせない(ロック)状態になるため、その期間中に良い投資先を見つけても、お金を動かせないのもデメリットです。
そのため、IPO株を狙うなら、当選まで資金がロックされない証券会社(岡三オンライン証券、DMM.com証券など)に絞って申し込むのが良いでしょう。
自社株の「持株会」には入るべき?やめたほうが良い?
会社によっては福利厚生の一環として、自社株を積立購入できる「社員持株会」制度を導入している会社も多くあります。
会社側のメリットとして、社員の忠誠心(ロイヤルティ)を高め、モチベーションアップに繋がるからです。
また、社員が自社株を安定して保有してくれる株主となることで、経営の安定化という利点もあります。
逆に、会社員側としては次のようなメリット・デメリットがあるので、会社の将来展望や自分のキャリア設計等と見合わせて検討しましょう。
・自社株購入の奨励金が出る(会社次第。3%〜10%が多い)
・未上場企業であれば、将来上場した後に高値で売却できる可能性あり
・少額から積立投資できる
・給与から天引きされる(毎月の手取りが減る)
・自社の業績が落ちた場合、ボーナスカット+株価下落のダブルパンチを覚悟する必要がある
・任意のタイミングでは売れず、資産流動性が低い(換金しづらい)
・未上場株であればさらに売りづらい
・NISA・つみたてNISAが利用できない
このように、一長一短があるので、自社の成長性に期待が持てたり、奨励金が多く支給される場合には持株会は魅力的だと思います。
また、株式の購入代金は給料から天引きされるので、「自分で貯金できない」という人も、利用すると良いかもしれません。
反対に、以下の場合は持株会に「入るべきではない」と言えるでしょう。
・自社の成長性が良くない、将来展望が暗い
・自分で資産運用したほうが良い成績が出せる
・近いうちに転職する計画がある

逆に、自分で銘柄を選んで投資をしてみたい人は、「がんばらない投資術」で、色々な方法を詳しく解説していますので参考にしてみてください。

【まとめ】投資初心者に「個別株投資」は難しい。「あるもの」を積み立てるのが最適解
以上、会計を勉強してわかった「個別株投資」が難しく、失敗しやすい理由について紹介しました。
・「決算書」では会社の実態は「わかるようでわからない」
・アマチュアの個人投資家が入手できる企業情報は限られている
・「財務会計」の数字は投資家向けに「盛られている」と考えるべき
・財務諸表の虚偽を見抜くのは会計士などのプロでも難しい
・IPO株、持株会もメリット・デメリットを把握しておく
昔は、株式投資と言うと「個別株」が主役でしたが、今は他にも運用コストが安く、リスク分散の観点でも優れた商品がたくさん出ています。
もし投資初心者で、毎月1〜3万円の継続投資を始めるなら「インデックス型投資信託」を積み立てるのが最良の選択だと思います。
わずか100円から無理なく始められ、商品の組み合わせによって、全世界の株式・債券にリスク分散しながら投資できます。

投資信託は運用利益が非課税になる「NISA」や「つみたてNISA」制度が使えるのも大きなメリット。
「インデックス型投資信託」は間接的に幅広い銘柄に分散投資するので、個別株のようなリスク集中を避けられます。
一方、投資信託も万能ではなくデメリットもあります。
それは、比較的リスクが少ないぶん、「リターンも少ない」ということ。


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サラリーマンが「会計」を学ぶのにおすすめな入門書
私の本業はデザイナーなので会社の数字を見ることは少ないのですが、「会計」を勉強すると会社の仕組みが理解でき、投資判断にも役立つというメリットがありました。
また将来、幹部社員を目指す人、これから副業や起業を目指す人はお金に少しでも強くなっておいたほうが良いです。
最後に、私が読んだ中で初心者向けにわかりやすく「会計って面白いんだ!」と感じた良書をご紹介します。