ども。さん太(@PonkotsuSanta)です。
今回は少しだけ重い内容なのですが、誰しも一度は考えないといけないことだと思うので記事にします。
昨年の夏、寝たきりだった祖母の容態が急に悪化し、そのまま天に召されることになりました。
喪主は父が務め、田舎なのでご近所さんにも参列していただき、滞りなくお通夜から精進落としまでを済ませることができました。
きれいな葬儀会館、豪華な食事、親切丁寧なサービス。
葬式自体はとても満足のいくものでした。
しかし、葬儀費用の請求書を見た時にやっぱりこう思ってしまったのです。
(ええ?こんなにするのか…!?)
今回は、私のようにならないために考えておきたいお葬式事情についてまとめます。
・お葬式はあげたいが経済的な余裕がない
・シンプルな家族葬で済ませたい
・一度きりのお葬式で失敗・後悔したくない
そもそもお葬式費用はなぜ高い?
全日本葬祭業協同組合連合会がまとめている調査結果によると、葬儀費用の合計は195.7万円(全国平均/2017年)だそうです。
これを高いと見るか適正と見るかは、各家庭の懐事情によるのかもしれません。
しかし、特に私の実家のように経済的に厳しい家庭で、約200万円はポンと出せる金額ではないと思います。
そもそも、なぜお葬式の費用はこれほど高額になるのでしょうか?
①香典が集まることが前提の価格設定
近所の結びつきが強かった昔は、多くの参列者がいて、集まった香典である程度は負担軽減ができていたのかもしれません。
しかし、近所付き合いが希薄になりつつある昨今、この仕組みは昔ほど機能しなくなっているのではないでしょうか。
②冷静な判断ができない中で契約を迫られる
祖母の場合もそうでしたが、お別れというものは急に来てしまうものです。
身近な人を失うということは、それだけで身内にかかる精神的なストレスは大きなもの。
そして限られた時間の中、近親者への連絡や葬儀の段取りなどやることは山積み。
そんな状況では、冷静に費用感を検討する余裕はないのではないでしょうか。
③周囲の視線・見栄の意識
人間関係が昔より薄まったとはいえ、やはり日本人が気にしてしまうのは周囲の目です。
たとえ、「なるべくお金をかけずに弔ってほしい」「家族葬ですませてほしい」と家族に伝えていても、世間体やしがらみが邪魔をして、意向に沿わないこともあるでしょう。
特に田舎はこの傾向がまだまだ根強いです。
さらに「一度しかない」「恥をかきたくない」という意識もあるので、「高いけど仕方ないか…」という判断になってしまいがちです。
後悔しないために必要なのは「普段の会話」
結局、一度しかないお葬式で後悔しないためには、人生の締めくくり方について、普段から家族内でよく話し合っておくことが必要だと感じました。
これは、昔から日本では「縁起でもない」と言われ、タブー視されてきたことです。
しかし、コミュニケーションが希薄で、価値観が多様化してきた現代では、きちんと家族間で準備しておくことは必須と言えるのではないでしょうか。
私も、祖母の件をきっかけに、両親と話し合う機会をもつことにしました。
「葬式をしない」という選択肢はアリなのか?
お葬式は、特に法律で義務付けられているものではないので、葬儀を行わない「直葬」という形式も増えているそうです。
費用感も一般的なお葬式に比べ1/10程度で済むサービスも出てきています。
ただし、その場合も、家族間でよく話し合い、周囲への理解を取り付けておく準備が必要です。
「コンパクトなお葬式」が現代のトレンド
以上、高額なお葬式で後悔しないために知っておきたいことについて書きました。
給料が伸び悩み、少子高齢化によって自分の老後資金も危うい現役世代の私たちにとって、昔ながらの「大きなお葬式」は明らかにマッチしていません。
とはいえ、お葬式をあげないのも寂しいもの。
そこで現在は、こうしたニーズを反映して、無駄のない低価格なサービスも登場してきています。
「お葬式はコンパクトに」「身の丈にあったものを」が現代のトレンドと言えそうです。
「小さなお葬式」さんでは、一般葬でも全国平均額の半額以下とリーズナブルなプランを全国で展開されています。