ども。さん太(@PonkotsuSanta)です。
最近の副業解禁・働き方改革の流れを受けて「ブログを始めた」という方、多いのではないでしょうか?
「ブログ」は簡単に始められるので、昔から人気の副業ですが、イチから始めたサイトをアクセスアップさせていくのは至難の業です。
「副業ブログ」の将来が明るくない理由と厳しい現実については別記事で詳しく解説しています。
「ブログのアクセスアップ」にはSEOテクニックを学ぶのが重要とされていますが、年々、検索エンジンは賢くなってきているので「小手先レベル」のSEOテクニックは通用しなくなってきています。
本記事では、ブログアクセス・PVが伸びない理由として特に重要な「5つの本質的な原因」について解説します。
・SEOテクニックを学んで実践しているけどイマイチPVが増えない
・無料ブログを始めたけどアクセスが伸びない……。WordPress有料テーマに変えるべき?
・ブログを1年続けたけどアクセスが伸び悩んでいる。何が原因?
・SEO対策はオワコン?SNS流入を狙ったほうがいい?
ブログアクセス・PVが伸びないのは「本質的な原因」がある
私もブログを始めて最初の1年間はまったくアクセス数がなく、「月間で20〜30」という散々な結果でした。
しかし世の中にはブログ開始数ヶ月で「PV数十万」という猛者も見かけます。
あまりにもブログのアクセスPVが伸び悩むので、調べた結果、ネット上では以下のような意見が多く見られました。
・SEOに特化した有料ブログテーマでないとPVは伸びない
・毎日更新しないとアクセスは伸びない
・SEO対策はすでにオワコン。これからはSNS集客の時代
私はWordPress向け無料のブログテーマ「Cocoon」を使わせて頂いていますが、機能面で過不足はなく満足してしていました。
そう考えた時期もあったのですが、本記事で紹介する「本質的な原因」をひとつずつクリアしていった結果、無料ブログテーマでも問題なく、アクセスは増やせました。現在は伸び悩んでいた時期の「300倍以上」に増えています。
そもそも、検索エンジンのGoogleは頻繁に検索アルゴリズムを改善しているので、「小手先」のSEOテクニックを使っても、半年後、1年後には通用しなくなっている可能性が高いです。
もちろん、SEO対策の全てがムダではないのですが、それよりも重要な「本質的な改善」を実施するのが先決です。
- 読者(検索ユーザー)に読むメリットを与えていない
- 読者第一主義(ユーザーファースト)の視点が欠けている
- 「YMYL」に当てはまる記事ばかりを投稿している
- ブログの更新頻度が「極端」に低い
- PDCAを回していない
今回は特に重要なものを5つに絞りました。一つずつ見ていきましょう。
読者(検索ユーザー)に読むメリットを与えていない
動画コンテンツが伸びている現代で「文章を読む」のは読者(検索ユーザー)にとってストレスです。
3〜5分をかけて記事を読んだのに、「結局、何が言いたいのか」わからなかったり、読んでも何もメリットがなかったとしたら、その記事は、読者の時間をムダに奪う「時間泥棒」になっています。
一度「つまらなかった」「読んで損した」と思われたら、そのブログには二度と訪問しませんよね。
そのため、「この記事を読むとこんなメリットがありますよ」という読者側の利点を、できるだけ具体的に記事にする必要があるのです。
・今、悩んでいることの解決策
・収入をアップさせる具体的な方法
・節約ネタや買い物術などのお得情報
・商品を実際に使ったレビュー(評価)情報
・専門的な知識やスキルアップに役立つ情報
・読んで笑える、感動するなど「感情が動く」記事 など
例えば、以下の記事では、私が実践して食費節約に役立ったワザを「削減効果」つきで紹介しています。
誰でも再現できて「意外性」のある方法をまとめて紹介したところ、「激強」企業サイトがひしめく「節約」ジャンルでも健闘して上位表示をいただいています。
「読者メリットのある」記事の書き方
これは簡単で、以下の4ステップを踏まえれば「読者メリットのある」記事になります。
- 想定読者を決める
- その記事で提供できるメリットを書き出す
- 記事構成(アウトライン)を決める
- ブログ記事にする
「①想定読者」と「②提供できるメリット」が特に重要で、この2つが満たせないと自己満足だけの「誰得?」記事になってしまいます。
例えば本記事の場合、下記の内容を決めてから記事執筆を始めています。
②読者メリット:SEOテクニックに頼らない、本質的な価値のあるブログ記事が書けるようになる
③記事構成:※最低でも記事タイトル、H2見出しは最初に決める
タイトル
【小手先SEOテクより重要】ブログアクセス・PVが伸びない「5つの本質的な原因」
H2見出し
・読者(検索ユーザー)に読むメリットを与えていない
・読者第一主義(ユーザーファースト)の視点が欠けている
・「YMYL」に当てはまる記事ばかりを投稿している
・ブログの更新頻度が「極端」に低い
・PDCAを回していない
私も最初の頃は、いきなり記事を書き始めていましたが、「記事構成」というアウトラインがないと、伝えたいことがブレたり、脱線して論点がズレたり、最後にうまくまとまらなかったりします。
自分では「良記事」と思っていても、読者の方に意図や提案が伝わらなければ意味がありません。
SEO対策やテクニック云々の前に、来てくれる読者の方に何か一つでも「読んで得したな」「良かったな」と思ってもらえる記事を提供する、それが第一歩なのです。
読者第一主義(ユーザーファースト)の視点が欠けている
検索エンジンのGoogleが公開している「Googleが掲げる10の事実」の中で「最初」に書かれているのが「ユーザーを最も大事にしましょう」です。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。
新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
「ユーザー」とは、ブログにとっては記事を読んでくれる人「読者」にあたります。
読者にとって、次のようなサイトは「良いブログ」と言えるでしょうか?
・スマホでの表示速度が遅い
・文字が小さすぎる、または大きすぎる
・難しい言い回し、難読語、カタカナ語が多い
・目次がなく読みたい見出しにジャンプできない
・長文がびっしり改行なく続いている
・知りたい情報が書かれていない
・伝えたいこと、結論があいまい
・誤字脱字が多い
例えば、初心者向けのブログ技法の中には「記事内に画像を数枚入れたほうが読みやすくなる」と書かれていたりするのですが、画像は増えれば増えるほどページの読み込み時間も増えます。
先ほどの「Googleが掲げる10の事実」でも「遅いより速いほうがいい」と明記されているとおり、Googleは「時間泥棒」をするサイトに厳しく、今後この傾向がますます強くなると予想します。
また「長文の方が網羅性が出てSEO対策になるし滞在時間も上がる」とされていますが、検索ユーザーの「知りたいこと」が解決できていれば、文章は「短い」ほうが読者の時間をムダにしません。
そのため当ブログでも、次のような事に気を使って記事を書いています。
・タイトル、見出しを見ただけで記事の内容をつかめる
・本当に重要なところだけ文字をハイライトする
・操作説明は画像を載せる
・装飾目的の画像を多用しない
・文章で伝わらない部分はYouTube動画などを引用
・テーマから脱線する内容は別記事にまとめ内部リンクを貼る
ページの読み込みスピードはGoogleの「PageSpeed InsightsPageSpeed Insights」でチェックできます。
50点未満の場合は改善余地が多いので、アドバイスに従って修正してみてください。
また、パソコンでブログを書いていると、どうしても「パソコンありき」で考えてしまいますが、Webページの閲覧数は圧倒的に「スマホ」の方が多くなっています。
そのため今後は「モバイル端末優先(モバイルファースト)」でページを作成しなくてはなりません。
パソコンで「モバイル閲覧環境」をシミュレーションする簡単な方法は、ブラウザ「Google Chrome」の機能「デベロッパーツール」を使うことです。
「デベロッパーツール」を使えば、iPhoneやGalaxyなど主要なスマホでの見え方をチェックでき、文章の見づらさに気づくことができます。
「F12キー」がきかない場合は次のショートカットキーでも起動できます。
Windows:Ctrl+Shift+I
Mac:Command + Option + I
「YMYL」に当てはまる記事ばかりを投稿している
ブログ初心者がGoogleで上位表示を狙いにくいジャンルとして「YMYL」があります。
YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略称で、Googleの検索品質評価ガイドラインでは次のように定義されています。
Some types of pages or topics could potentially impact a person’s future happiness, health, financial stability, or safety.
We call such pages “Your Money or Your Life” pages, or YMYL.
要約すると「個人の将来の幸福、健康、経済的安定性、または安全性に影響を与える可能性がある」ジャンルをまとめて「YMYL」と呼んでいるのです。
Google検索品質評価ガイドラインによると、「YMYL」には次のような話題やテーマが該当するとされています。
②市民、政府、法律(Civics, government, and law)
③金融情報(Finance)
④ショッピング(Shopping)
⑤健康と安全(Health and safety)
⑥人々のグループ(Groups of people)
⑦その他(Other)※運動、栄養、住宅、大学の選択、就職等
つまり、これら人々の生活にとって重要な情報は、その分野に詳しい「専門家」や関連機関・企業・団体が発信すべきであり、「素人」が発信する情報は検索で上位表示されないということになります。
もちろんガッツリ「YMYL」に当てはまるので、アクセスが集まるはずがありません。
今ブログに残している記事はどれも「悩んでいた昔の自分に伝えたい情報」ばかりなので、実体験に基づいた濃い内容のものです。それでも「YMYL」に該当すると判断されればアクセスは伸びません。
Web検索の世界においてGoogle先生は「神」なので、ルールに触れた記事は伸びません。
「いい記事なのに伸びないな…」という記事は「YMYL」に抵触しているかもしれません。注意してみてください。
ブログの更新頻度が「極端」に低い
一部のブロガーの間では、今でも「毎日更新」がもてはやされていますが、更新頻度自体はアクセスアップに繋がりません。
例えば、以下の【A】と【B】ではどちらのほうがクオリティの高いサイトでしょうか?
【Bブログ】週一回の更新だがどの記事も有益
しかしまれに「毎日更新」かつ「どの記事も有益」なブログも存在します。毎日更新で伸びているのはこのタイプのブログだけです。
だから、毎日更新よりも「読者にとって有益な記事を書く」に集中しましょう。
だからといって、1ヶ月に1〜2回しか更新しないのであれば、1年経っても記事数は12〜24本しか蓄積されないので、ブログが伸びるスピードは遅くなります。
目安としては、3日1回(月10本)新しい記事を追加するのが、無理せず継続しやすいペースだと考えています。
今年からブログの過去記事を月10本リライトしてますが、去年までアクセス2桁台の鳴かず飛ばずだった記事が上位に食い込んできてる🌟
100記事超えたら、記事を闇雲に月20本書くより
「良記事10本追加+過去記事10本リライト」の方が
PVが伸びやすいと感じてます🎅#ブログ #ブログ初心者 #ブログ書け— ポンコツさん太@がんばらない投資術 (@PonkotsuSanta) May 5, 2020
PDCAを回していない
ブログも「100記事」を超えてくると、アクセスの多い「エース記事」とその他の「伸び悩み記事」がはっきり分かれてきます。
アクセスの多い記事というのは次の4点を満たしている記事です。
- 検索ボリューム(ニーズ)が大きい
- 記事が検索で上位表示されている
- クリックされやすい記事タイトルになっている
- 要約文(スニペット)がわかりやすい
特に①と②の重要度が高く、どれだけ渾身の記事を書いても月間検索ボリュームが「100以下」のニッチすぎる世界だと、検索1位表示されても大きなアクセスアップには繋がりません。
現在は幸いにも、以下のような無料で使える分析ツールが揃っているので「改善意識」さえあれば、大抵の問題は分析・改善できます。
・Google Search Console
・PageSpeed Insights など
そのため、「とにかくがむしゃらに記事を書く」「Twitterでつぶやきまくる」のではなく、分析・改善の「PDCAサイクル(※)」を回していれば、アクセスは向上していくはずです。
※PDCAサイクル:Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返し行うこと
課題には必ず原因と改善策があります。例えば、
【原因】その他に読むべき関連ページがない
【対策】キーワードをずらして関連記事を書き内部リンクする
【原因】検索キーワードと本文内容がマッチしていない、本文が読みづらい、情報が有益でない
【対策】キーワードを最適化する、記事を書き直す(リライト)
【原因】YMYLカテゴリのキーワード、競合が強すぎる
【対策】記事の具体性を上げマイナーキーワードで上位表示を狙う
【原因】容量が重い画像や不要なファイルを読み込んでいる
【対策】画像をサイズを圧縮する、使わない外部ファイルを削除する
以上のように、課題一つ一つの原因をつぶして改善していけば、数字は必ずついてきます。
【まとめ】今後「個人ブログ」が生き残るためには
以上、ブログアクセス・PVが伸びない「本質的な原因」について解説しました。
・読者にメリットのある有益記事を投稿する
・迷ったら「読者第一主義」の原点に立ち戻る
・アクセスが少ないうちは「YMYL」に関連する記事は書かないようにする
・ブログの更新は「3日に1回」程度でOK
・「分析・改善・検証」のPDCAサイクルを回す
日本は世界的に見ても「個人経営の店」が多い国で、私が小学生だった1990年代は、まだ近所に個人経営の文房具屋さんや駄菓子屋さん、おもちゃ屋さんが残っていました。
しかしその後、量販店や大型専門店、ショッピングモールの進出で個人商店はどんどんつぶれていき、その大型店すらも現在はネット通販に代わろうとしています。
ブログも同じで、「個人ブログ=個人商店」のようなもの。無戦略でがむしゃらに頑張っても、企業サイト全盛期の現代では太刀打ちできません。
その中で「個人ブログ」が生き残るためには、以下のポイントに磨きをかけ、明確な「独自性」を作り上げる必要があります。
- 実体験をベースにした「リアル」な情報提供につとめる
- 目の前の読者を120%満足させるコンテンツをめざす
- 企業サイトにはないような独自の「エンタメ性」を提供する
- SNSで読者とコミュニケーションをとる
私もまだまだなので、これからも精進します!