ども。さん太(@PonkotsuSanta)です。
その結果、「うつ病」になってしまったわけですが…。
「うつ病」から何とか復活し転職してからもこの「ハードワーク癖」は抜けきれず、連日22時過ぎまで働く毎日。
すると当然のように心身はすり減っていき、20代後半にして「うつ病」が再発。この時は本当に「もうダメだ」と思い詰めていました。
そこでやっと「働き方を変えよう!」と考え直し、毎日少しずつ改善を積み重ねた結果、今では「定時帰り」キャラを確立しました。
デザイン業という仕事柄繁忙期があるので、難しい時期もありますが、それでも週に1〜2回は必ず「定時退勤」を心がけています。
本記事では、残業しないで毎日定時帰りする、いわば「大人の帰宅部」を実現するための具体的な方法を解説します。
・仕事が忙しすぎて遊んだりプライベートの時間がない
・「自分は何のために働いているのだろう…」と思うことがよくある
・早く帰りたいのになぜか毎日仕事が終わらない
・睡眠不足で心身ともに疲労困憊…週末は体を休めるだけで何もできない
【大人の帰宅部】残業しないで毎日「定時帰り」する15の仕事術
私が「定時帰り」するために気をつけていることを書き出してみると、意外と数多くありました。
項目が多いので「今週はこれをがんばろう!」と決めて、1つずつ確実に「習慣化」していくのがおすすめです。
定時帰り「しなければならない」理由をつくる
人間誰しも「明確な理由」のないものに全力投球することはできません。(男性は特に)
もし、今日の晩は「子供の誕生日を祝う」とか「お気に入りのアーティストのライブに行く」など明確な予定があれば、何が何でも定時に間に合わせて仕事するはずです。
それを「毎日続ける」には、毎日帰らなければならない「理由」をつくるのが一番手っ取り早くモチベーションを保てます。
例えば「スポーツジムや語学や習い事のスクールに行く」など意識高めの目標でもいいですし、別に「アニメを見る」「ゲームをする」でも構いません。
要は定時帰りするための「強力な動機」になればOK。
自分の「本来すべき仕事」を明確にする
成果を上げている人とそうでない人の明確な差は、「自分の本来すべき仕事がわかっているか」どうかで決まってきます。
「自分の本来すべき仕事」の判断基準はシンプルで、主にこの2つです。
・自分の得意なことで、かつ「付加価値の高い」仕事
「管理職」なのにチームのマネジメントや売上をほったらかしにして書類づくりばかりしていては組織は存続できません。
人事評価で当期の目標が明確になっている人はその仕事になるべく集中して取り組み、それ以外のいわゆる「雑務」は極力なくすか省力化できるように努力しましょう。(その方法は後述します)
自分も相手にも「なる早」を禁止する
私の部署にも1日数十件の「依頼」が来ますが、納期を決めない依頼がいまだに多いです。
日本人はまだ相手に気を遣ったり曖昧さを好む性質が残っているので、納期を明確化しないのですが、ビジネスにおいては逆効果。
納期が明確になっていないと、それは今日やるべきタスクなのか、明日に回せるのか優先順位も付けられません。最低でも「月日」と「AM/PM」までは具体化することをオススメします。
依頼主に「この案件、なる早で!」と言われたら「具体的に何日のいつまでですか?」を口ぐせにしましょう。「なる早」を連発する相手には、そうやって地道に時間感覚を身につけてもらうしかありません。
また、自分が依頼する側になった時も「希望納期」をきちんと伝えるのがマナー。納期を伝えていれば進捗の遅れに気づいたときのフォローもしやすくなります。
物事の急所をつかむ
有名な「パレートの法則」を仕事に応用すると、「全体の2割の仕事が8割の成果をつくっている」と考えられます。
なので、短時間で大きな成果を上げたいなら、全ての物事に全力投球ではなくて、「特に重要」と思われる2割の物事を見極めることが必要。
この「急所」を見極める力は、仕事経験を積むごとに見えてきて、見極めの精度も上がっていきます。
先述の「自分の本来すべき仕事」というのも、この「大きな成果を上げる2割の仕事」です。
ベストより「ベター」を積み重ねる
私も昔は「完璧主義」だったのですが、現在は何事も「60点主義」を貫いています。
デザイン業は特にクライアントからの「鶴の一声」でやり直しが多い仕事なので自然とそうなっていきました。
特に現代はビジネスのスピードが早いので、いきなりホールインワンを目指そうとしてあれこれ調べたり悩むよりも、さっさとスタートして2〜3打で確実にグリーンに乗せたほうがいい結果を生み出しやすいのです。
このブログも実は、最初から100点の記事は目指さず、「検索ニーズを満たしている=60点」の基準で公開して、後から少しずつブラッシュアップしています。
現代は大抵のものが情報化され、「後からやり直し」が簡単にできるからこそ、これを活かして「ベターを積み重ねる」と仕事は確実に早く終わります。
集中する
もう一つ「仕事が早い人」の特徴に「ここぞという時の集中力が違う」というのがあります。
元・トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長、吉越浩一郎氏の著書「残業ゼロの仕事力」で知ったのですが、トリンプでは昼からの2時間は「がんばるタイム」という全社員が「超・仕事モード」になる時間帯があるそうです。
「がんばるタイム」中には私語はおろか、外線電話も禁止して個々人が仕事に全力集中するとのこと。そうすると普段の時間がいかに「仕事しているつもり」で集中していなかったがわかるといいます。
会社全体を挙げての「がんばるタイム」は難しいかもしれませんが、自分で「30分だけ私語・メール・電話禁止」の「マイ・がんばるタイム」を設定することは可能です。
上司からの「謎の指示」を「明確な指示」に変える
「集中」して仕事しているときに厄介なのが、上司からの「謎の指示」。
できない上司ほど社長や重役からの指示を「咀嚼せず」部下にそのまま伝えてしまうので、要点や期日が見えなかったり、そもそも目的が曖昧だったり、チグハグな「謎指示」が下りてくるです。
これは本来「上司が内容を噛み砕き、具体的な行動プラン」を立てるべきなのですが、それが難しい場合は自分が「部下力」を発揮するしかありません。
指示が下りてきた時点で、上司と「5W1H」を意識して会話し「何をいつまでにすべきか」を明確化しておきます。
安易にそのまま安請け合いすると後でやり直しや案件自体がなくなり、無駄骨を折ることになってしまいます。
※5W1H(Who誰が / Whenいつまでに / Whereどこで / What何を / Whyなぜ / Howどうやって)
鉄は熱いうちに打つ
情報や状況が刻々と変わる現代では、ちょっとした取り組みの遅れで案件がご破産になってしまったり、機会損失につながることがあります。
こうしたチャンスをものにしている「仕事の早い人」の特徴を観察していると、いくつかの共通点があることに気がつきました。
・目的と要件を短い言葉で手早く伝える
・メールやチャットの返事が早く、短文だが内容が的確
・フットワークが軽く、行動が早い
・すぐ試作品(モックアップ)を出してくる
・失敗しても切り替えやリカバリーが早い
「鉄は熱いうちに打て」のことわざどおり、プロジェクトを早く前に進めようと思ったら、案件の熱量が高いうちに集中して取り組む必要があります。
私はまだまだですが、上記の特徴を真似しながら、仕事のスピードを早められるよう努力しています。
「しなくて良い」作業は徹底的に「断舎離」する
もし、得られる成果が同じであれば、そのために必要なプロセスはシンプルな方がより早く物事を処理できて合理的です。
例えばこういった「成果につながらない」プロセスはたとえ「1分」で終わるものであっても、やらないほうが良いです。
・メールの無駄なCC付け
・人数分の資料のコピー
・ハンコ文化
・無駄に大人数の会議
・使われないデータ入力 など
例えば、メールは、メールソフトの定型文機能や辞書ツールをフル活用すれば、最小限のタイピングで打てるようになりますし、チャットでやりとりすれば件名さえ必要ありません。
会社の都合ですぐに改善が難しいこともあると思いますが、自分の手の届く範囲から「プチ改善」を毎日コツコツ積み重ねるのが定時帰りに繋がります。
「便利屋」にならない
能力が高くて仕事が早く、人当たりのいい人が陥りがちなのが「社内の便利屋」になってしまうパターンです。
もともと器用なので、何でもそつなくこなせる処理能力の高さが仇になって、書類作成や事務作業、各種段取りや、飲み会の幹事、イベントの手伝いなど数々の依頼が舞い込みます。
しかしこなせばこなすほど、「やっぱり●●さんは仕事が早い!またお願いするね!」とリピーターが増えていくので、雑務に追われ、本来すべき仕事に手が回らなくなります。
「便利屋」にならないためには、とにかく「断り方」の技術を上げる必要があります。
そのほか、「能力はあるのになぜか成果が出ない」人の特徴はタイプ別に別記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。
ルーチンワークを「マニュアル化」する
実はふだん「仕事」だと思っていることは、マニュアル化すれば「作業レベル」に落とし込めるケースがほとんどです。
「作業内容」と「目標(ゴール)」が明確な大抵の物事はマニュアルにできます。
・データ入力やPCソフト・アプリの操作方法
・電話・メール・来客応対
・社内備品の管理
・店舗のオペレーション
・その他ルーチンワーク など
上記のような仕事があればマニュアル化を検討してみてください。
マニュアルができれば、部下や後輩の教育や仕事レベルの平準化やアルバイト(パート)さんに仕事を振るときに役立ちます。
また今後その業務を委託したりシステム化する際に要件定義がしやすくなるメリットもあります。
「自分でなくてもできる作業」はどんどんマニュアル化して引き継げば、「自分がすべき仕事」にかけられる時間をつくることができます。
仕事のマニュアル化は無印良品の仕組みをヒントにしました。
モノが売れないと言われる小売業の中で「無印良品」が大躍進した秘訣は、実は「徹底したマニュアルづくり」にあります。
原著もかなり丁寧で読みやすいですが、現在は図解本も出ています。
「定時帰りキャラ」を作る
同僚が遅くまで仕事している中で、自分だけ定時帰りは気が引ける…という方は、いきなり定時帰りを目指すよりも「毎日5分ずつ早く帰る」手があります。
また、朝早く出社OKな会社なら「朝残業」しておいて、帰りはピタッと定時帰りするという方法もあります。
すると、頭も冴えていて集中しやすい「朝の時間」を有効に使えるので、仕事時間は変わらずより効率的に仕事ができるようになります。
一定の成果が出ていれば、上司も同僚も「定時帰り」に文句は言えないはず。そうやって「定時帰りキャラ」を地位を確立しましょう。
「朝型の生活」は切り替えてしまえば本当に楽で、一日が長くなったように感じます。そのメリットと継続方法はこちら。
夜にしっかり質の高い睡眠を取る
若いうちは夜ふかしや徹夜をしても一晩ぐっすり寝ればOKでしたが、歳を重ねるごとに「睡眠の質」は低下していきます。
そのため、意識的に「睡眠の質を高める努力」をしないと、疲れが翌日に持ち越されるようになっていくのです。
「質の高い睡眠を取る方法」は科学的にかなり解明が進んでいて、専門書も多数出ています。
その中でも実践的なノウハウが網羅的に書かれているのがこちら。
活字が苦手な方はマンガ版をどうぞ。
私が普段から気をつけている睡眠週間については別記事で詳しく解説しています。
バランスよく栄養価の高い食事を摂る
仕事で最高のパフォーマンスを上げるなら、睡眠とセットで改善すべきなのが「食事の質」です。
私も20代の頃は冷凍食品やカップ麺ですませる日が多かったのですが、30代になってからは栄養バランスと食材選びに気を遣っています。
一人暮らしや単身赴任の方でも調理しやすく栄養価の高い食材リストは別記事で詳しく解説しています。
また、どうしても不足しがちな「タンパク質」と「ビタミン&ミネラル」は毎朝サプリメントで補給するようにしています。
私が使っている下記の商品は、1食あたり84円ですむので「食費節約」の面でも助かっています。(プロテイン69円+マルチビタミン15円)
人工甘味料など余分な添加物が入っておらず、味付きプロテイン特有の「変な甘ったるさ」が苦手な方にもすすめられるコスパの良いプロテインです。
マルチビタミン&ミネラルは、1日1錠でOKの「ネイチャーメイド」ブランドをずっとリピートしています。
毎日の筋トレ&運動を習慣づける
学生時代運動部だったという人も、社会人になってからは「忙しすぎて何もできていない…」という人は多いはず。
私も20代前半までは気にしていなかったのですが、運動部経験がなかったこともあり、20代後半には早くも「身体の衰え」を感じはじめました。
スポーツ経験者でも、30代を超えると体力はどんどん低下していくので、「30代に適した運動習慣」をクセづけするのが、いい仕事を続ける上で大切です。
【まとめ】「毎日5分ずつ」早く帰れば2ヶ月半で「定時退勤」は可能
以上、残業しないで毎日「定時帰り」する仕事術について紹介しました。
・定時帰りのためにはまず「強力な理由(動機)」をつくる
・自分の「本来すべき仕事」を明確にする
・物事の急所をつかみ成果物をいち早くアウトプットする
・納期・時間意識をもつ
・上司の至らない点は「部下力」を発揮してフォロー
・雑務を押し付けられる「便利屋」にならない
・ルーチンワークはどんどん「マニュアル化」して部下・後輩に引き継ぐ
・上質な睡眠・食事・運動習慣でベストな体調をキープする
冒頭でも書いたように項目が多く、部署の同僚や上司の協力が必要な場面も出てくるので、焦らず一つ一つ、自分のできる範囲から少しずつ改善して行くのが良策です。
例えば現在21時に退勤している人も、「毎日5分ずつ」早く帰れるようにすれば、約2ヶ月半で「定時退勤」は実現します。