ども。さん太(@PonkotsuSanta)です。
社会人になってからも「勉強」は欠かせません。
特に技術や流行など変化が早い現代では、「常に勉強」していないと、時代の波に乗れず取り残されてしまいます。
私も社会人になりたての頃は、勉強は「お金をかけてするもの」と思いこんで多額の学費を払って本を買ったりセミナーに通いましたが、今、ネットをフル活用すれば、勉強代はほぼ「0円」にすることができます。
本記事では、私が実践する「ゼロ円勉強法(ゼロ勉)」について具体的に解説します。
・手取り収入が少なくて本が買えない。どうやって勉強したら良いの?
・なるべくお金をかけずに勉強する方法はある?
・お金と時間をかけずにたくさんビジネス書を読むにはどうしたら良い?
そもそも…大人になってもなぜ「勉強」が必要なの?
私は10代の頃から勉強はできた方ではなく、テストは赤点ギリギリ。部活もせずにダラダラと過ごす学生でした。
「大学入試を受けたくない」一心で専門学校に進みますが、就活はことごとく失敗…。
そもそも、大人になってもなぜ「勉強」し続けることが大切なのでしょうか?
「資本主義」社会は「勉強」した人が「トク」するようにできている
大人になってもなぜ「勉強」し続ける必要があるのでしょうか?
その答えは、昔のドラマですが「女王の教室」に出てくる教師「阿久津真矢」先生のセリフに散りばめられています。
愚か者や怠け者は、差別と不公平に苦しむ。賢いものや努力をしたものは、色々な特権を得て、豊かな人生を送ることが出来る。それが、社会というものです。
あなたたちは、この世で人も羨むような幸せな暮らしをできる人が、何%いるか知ってるたったの6%よ。この国では100人のうち6人しか幸せになれないの。
(中略)
日本という国は、そういう特権階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです。
そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでるか知ってる?
今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。
世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら上司の言うことをおとなしく聞いて、
戦争が始まったら、真っ先に危険なところへ行って戦ってくればいいの。
私たちは「資本主義」社会の中で生活しています。
良い悪いは別として、人類が生み出した数々の仕組みの中で「資本主義」が比較的うまくいったため、今日まで続いているわけです。
そのため、資本主義社会のなかでうまく生きていくためには、その仕組みを学ぶ必要があります。
資本主義の弊害「r>g」の法則とは?
フランスの経済学者トマ・ピケティ氏が提唱した「r>g」という有名な法則があります。
左側の「r」は資本収益率を表し、右の「g」は経済成長率を表しています。
現代社会は一見「平和」に見えますが、実際は無数の見えない「格差」に覆われています。
「r>g」は、世界でも一握りの人々に多くの富が集中する「不均衡」をもたらすので、資本主義の弊害とみなされていますが、社会の仕組みがそうなっている以上、個人の力ではどうこうできるものではありません。
なので、昔の私のように「g」側(安い労働者)ではなく、「r」側(資本家)に少しでも近づくように、「勉強」を続ける必要があるのです。
私も、うつ病離職がきっかけで、一時は貯金が尽き「無一文」になったこともありますが、勉強を重ねてV字回復することができました。
興味のある方は、2回に分けて記事にしていますので、ご覧になってみてください。
年28万円を節約!無料&コスパがいい6つの勉強方法
社会人の勉強についてよく言われる法則に「手取り収入の1割は勉強代に使いなさい」があります。
しかし、私の経験上、勉強にかける費用と効果は必ずしも「比例関係」があると言えません。
例えば、国税庁の民間給与実態統計調査結果によると、日本のサラリーマンの平均給与は「432万円」となっています。(平成29年度調査)
これを元に手取り計算すると、手取り年収は「289万円」です。(東京在住/扶養家族なしの場合)
参考:月給手取り計算|給与シミュレーション
上記の法則に従えば、手取り収入の10%「年28万円以上」を勉強に使う必要があります。
しかし、「お金をかけない」勉強法を使えばこの「28万円」の予算は丸っと節約できるのです。
【1ヶ月で50冊】ビジネス書は「YouTube読書」で「聞いて学ぶ」時代
社会人の勉強方法でまず思いつくのが「本を年間100冊は読もう!」です。
しかし「書籍代」は以外と高くつき、中古本をネットで買ったとしても送料込みで1冊平均1000円はかかります。100冊買うと年間では10万円の出費に。
しかも「名著」と呼ばれるビジネス書は300〜400ページの分厚い本が多いので、1冊読むのにも時間がかかります。
そこで活用したいのが「YouTube」。YouTubeで気になる書名を検索すると、その本のポイントを10〜20分程度にまとめた動画が多数表示されます。
例えば25万部のベストセラー「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」も解説動画が出ています。
この「YouTube読書」が優れているポイントは他にもあります。
→周囲の話題についていける
・「試し読み」代わりに「試し聞き」できるので、変な本を買わなくてすむ
・ウォーキングや家事の合間にもイヤホン聞いて勉強できる
・最大2倍速で聞けるので1冊5〜10分で聞ける
・視聴した動画に関連する動画をYouTubeがおすすめしてくれる
・アニメや図解になっている動画が多く活字が苦手でも勉強できる
・難解な本でも要約を聞いて読み始めることで理解が深まる
本は数百ページの中で、筆者が「本当に伝えたいポイント」は全体の1〜2割のボリュームだったりします。
「YouTube」の書評動画は、そのポイントをうまく要約してアニメーションや図解にしてくれているので、短い時間ながら濃い内容を学ぶことができ、本のエッセンスを習得するのに最適。
倍速なら1冊5〜10分で聞けるので、普段あまり読まない本に気軽に挑戦できるのも◎。気になった本があれば原著を読んでみるのが良いでしょう。
ビジネス書の「美味しいところだけ」読み放題!本の要約サービス「flier(フライヤー)」を活用する
※(年間書籍代)100,000円 - (flierの利用料)26,400円
前述の「YouTube読書」ですが、タダでビジネス書の要約を見れる反面、いくつかデメリットがあります。
・あくまで素人の要約(読書感想レベル)なので、勉強効果は薄い
・YouTubeの広告表示が多く効率が悪い
・著者・出版社の許可をとってアップしていないので法律的にグレー
「YouTube読書」は、全く勉強にお金をかけられない人にとっては良いのですが、コンプライアンスの観点からすると微妙と言えます。
本の要約サービス「flier」の概要をまとめると以下のとおり。
・1冊あたり「10分」でサクっと読むことができ読書時間を「時短」できる
・要約者はプロの編集者や経営コンサルタントなどの専門家。要約力が高く頭に入りやすい
・通勤時間の中で数冊読むことができ「読書習慣」を作れる
・音読機能付きで活字が苦手な方でも「聞き流し学習」できる
・愛読書をブックマークして、いつでも再読できる
サービスの概要はこちらの動画もわかりやすいです。
また、本の要約サービス「flier」は、著者・出版社の許諾をきちんと得て運営しているので、前述のYouTuberのような法律上の問題はありません。
本の要約サービス「flier」の活用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
メンタリストDaiGo「心理分析してみた!」を活用する
ネットで多分野の知識や教養を深めたいなら、メンタリストDaiGoさんのニコニコ動画チャンネル「心理分析してみた!」がおすすめです。
DaiGoさんの動画は無料版と有料版があり厳密に「0円」ではないのですが、それでも「月額550円」で過去1,500本以上のアーカイブ動画が見放題という破格のプライスで運営されているチャンネルです。
毎月1回セミナーに通うとすると年額では6万円。それが「月額550円」で視聴できるので、60,000-(550×12)=53,400円もの節約になります。
「いきなり有料チャンネルはちょっと…」という人は、YouTubeでも無料動画を公開されているので、まずはお試し動画をチェックしてみてください。
【ロンドン大学の脳神経科学的「説得術」~相手の脳にYESを刻み込む方法】
私が「心理分析してみた!」を1ヶ月使い倒した活用法はこちらの記事で解説しています。
DaiGoさんが紹介する本も本の要約サービス「flier」で読めるものが多いので、私は「flier」に出会ってからは、DaiGoさんのチャンネルは退会しました。
「本は汚しながら読め!」は間違い?「本は図書館で借りる」のが正解
私は、昔読んだ読書術の本に書かれていた「本は汚しながら読め!」という考え方を長い間信じていました。
これは重要なページに折り目(ドッグイヤー)を付けたり、付箋を貼ったり、マーカーや赤線を引いたりメモを書き込むという読み方です。
たしかに付箋だらけボロボロになった本は「読み込んだ感」があり「勉強したつもり」にはなるのですが、それで満足してしまって記憶にはあまり定着しません。
その後、佐藤優氏著「読書の技法」を読んだことで私の読書スタイルは一変し、現在では以下のような読み方に落ち着いています。
- 気になる本は本の要約サービス「flier」でチェック
- 原著を読んでみたくなったらAmazonの「ほしいものリスト」に入れる
- リストの本を図書館でまとめ借り
- 目次で、その本の「核」となる部分をいくつか探し読んでみる
- 面白ければ全ページを読む
- 本の要約を「Evernote」にメモする(読書記録)
- 繰り返し読みたい良書であれば電子書籍を購入
読書で最もやってはいけないのは「内容がスカスカでつまらない本」を「せっかく買ったのだから最後まで読もう」としてしまうこと。
その「もったいない心理」をなくすためには、本の要約サービスや図書館を利用して「あまりお金をかけずに良書を探す」のが良い方法です。
図書館で借りた本であれば「つまらないな」「あまり役に立たないな」と感じても、途中で簡単にやめることができます。
毎年100冊本を買う人であれば年間約10万円の書籍代を削減できます。
毎年膨大な数の書籍や文献を読む佐藤氏の読書ノウハウが集約されているので、読書術に関してはこれ一冊読めば問題ないと言えるほどの内容です。
【スクール不要?】専門知識・スキルもYouTubeで習得できる時代に
デザインや映像編集、プログラミング、語学や絵の書き方まで、昔は「専門学校」に通わないと学べなかった様々な専門分野の知識やスキルがYouTubeで習得できる時代になってきています。
私自身、ゲーム業界で就職したくて、ゲームの専門学校で2年間学び努力しましたが、結局、学費の200万円をドブに捨てるような結果になってしまいました。
その理由は「失敗・後悔した買い物」記事で解説しています。
専門学校や通信教育で学べるレベルの解説動画はYouTubeでも多数公開されているので、パソコンと「やる気」さえあれば誰もがクリエイターを目指せる時代になってきています。
【動画編集】Adobeの映像編集ソフト「Premiere」
デザインや映像編集は本やスクールで学ぶだけではなく「まずは何かを作ってみる」ことが重要。
クリエイター系の仕事は、スクールに通わないと取得できない資格もないので、今後は「YouTubeで独学」してそのまま就職やフリーランスに…、なんて人も増えていきそうです。
「人に教える」ことで学習効果は何倍にもなる!さらに嬉しいメリットも?
それが、学んだ内容を「誰かに教えること」です。
人に何かを教えるためには、その内容を記憶している必要がありますし、初心者相手にはより簡単にかみくだいて、わかりやすく説明しなくてはいけません。要するに「頭を使う」のです。
昔の「勉強が苦手」だった私は、この視点がなかったので、本やニュースを読んで「わかったつもり」になっていました。
…とは言え、まわりの友達に一方的に話しても「ウザがられる」と思うので、ネットで発信するのがおすすめです。
つまり、ブログ、note、Twitter、YouTube等を使って、自分の読んだ本や身につけたスキルを「教える側」になるということです。
本ブログも、読んだ本がきっかけで書いた記事がいくつかあります。その中から2つほどご紹介します。
「ネットで情報発信」していると、知識の定着が深まるだけでなく、自分と価値観が合いそうな人とのつながりが生まれ、成長スピードはグングン高まります。
「ブログ=副業」のイメージが強いですが、収入以外にもメリットはたくさんあります。詳しくはこちらの記事で解説しています。
【まとめ】勉強は「金額」ではなく「学習効果」にこだわる
以上、年28万円を節約!無料&コスパがいい6つの勉強方法【ゼロ円勉強法】について紹介しました。
・勉強にお金をかけても成果がついてくるとは限らない
・お金をかけなくても勉強はできる。各種ツールを使い倒そう
・学んだ内容をブログやSNSでシェアしよう
「手取り収入の1割を勉強代にあてなさい」の考え方を否定するわけではないのですが、この考え方をそのまま鵜呑みにして本やスクール、セミナー通いをすると、年間「28万円」を消費する計算になります。
しかし、勉強の成果はかけた金額ではなく、得られた学習効果や仕事への貢献度で測るべきものです。
そのため、「お金をかければ高い効果が得られる」と安易に考えずに、「もっと効率よくコスパの良い方法はないか?」と考える視点が大切。そういった思考力を磨くのも勉強のうちだからです。
ご紹介した中で、特に本の要約サービス「flier」のコスパは高く、「通勤時間で2〜3冊本が読める」というのは、10年前ではあり得なかったことです。
本の要約サービスで勉強したら、学んだ知識を実際に仕事に活かすことでスキルアップに繋がります。
「スキルを掛け算」で自分の市場価値を高めていく方法はこちらの記事で解説しています。