ども。さん太(@PonkotsuSanta)です。
今回はその経験に基づいて「子供の教育」についてお話します。
いつの世も「我が子には幸せになってほしい」と願うのが「親心」ですよね。
我が子にはできれば「お金持ち」になってほしい、少なくともお金で苦労してほしくない、と心の中では願っていても、お金の話は子供の前ではしづらいもの。
でもご安心を。直接お金の話をしなくても、我が子に将来「お金持ち」になる基本的な考え方を伝授することはできます。
そのためにはまず、我が子に対して「これだけは絶対にやってはいけない」ことを知る必要があります。
本記事では、子供に将来「お金持ち」になってほしいなら「やってはいけない」教育法について解説します。
・わが子には将来お金で困ってほしくない
・わが子には「イキイキと楽しく仕事する大人」に育ってほしい
・経済的に苦しく塾や習い事に通わせることは難しい。お金をかけずに子供を賢くする方法ってある?
なぜ「貧困」は連鎖する?その本当の理由
「蛙の子は蛙」ということわざがあります。
凡人の子供は親に似て、能力も大したことがない凡人にしかなれないという例えですが、これはかなりの確率で当てはまります。
経済的に豊かでない家庭で生まれると、どうしても「受けられる教育の質」は低くなりがちです。
教育の質が良くないと良い待遇の仕事に就くことは難しくなり、再び「貧困が連鎖」する流れになってしまいます。
豊かな人生を送るためには「仕事力」が必要ですが、そのベースにはしっかりした「教育」が不可欠です。
しかし、残念ながら学校では「仕事や人生で役立つこと」はあまり教えてもらえません。
だからこそ、「本当に大事なこと」は家庭で親から子へ、しっかりと伝えていかないといけないのです。
子供に将来「お金持ち」になってほしいなら「やってはいけない」6つの教育法
「お金持ち」と一言で言っても、そのイメージは人それぞれです。
私の経験上、十分な貯金ができ、年収も600万円を超えてくると「お金が原因の悩みや不安」はほぼなくなります。
「お金が十分にあって悩みがない」という意味では、このレベルでも十分「お金持ち」と言えそうです。
子供に将来「お金持ち」になってほしいなら「やっておいたほうがいい」ことは無数にあり、ここでは書ききれません。
しかし「絶対やってはいけない」教育法については、それほど多くありません。
- 「おこづかい制」が子供の金銭感覚をおかしくする
- 「過保護」も「放任」も子供をダメにする
- 「嘘をつくな」と教える
- 家庭に仕事を「持ち込まない」
- 「家族会議」をしない
- IT機器を持たせない
「おこづかい制」が子供の金銭感覚をおかしくする
子供へのお金の渡し方で、私が真っ先にやめたほうが良いと考えるのが「おこづかい制」です。
かく言う私も高校生まで「おこづかい」はもらっていたのですが、同級生と比べてかなり少なかったので、足りない分は内職をしたりして稼いでいました。
軽作業の内職は「10個作って1円」の世界。1ヶ月かけて1万個作っても同級生がもらう小遣いの何分の一にしかなりません。
でも、この体験が結果的に「お金を稼ぐのは大変なんだ」と身にしみてわかる経験になりました。
子供の頃からお金の大切さを実感しておくと、大人になってからも金銭感覚がおかしくならないので、堅実に貯金できる体質になります。
「おこづかい」を条件なしで渡してしまうと、子供も「おこづかいはもらえるのが当たり前」だと勘違いしてしまいます。
これはサラリーマンが「仕事はしないけど給料はください!」と言っているようなもの。こんな屁理屈は大人の世界では通用しませんよね。
だからこそ、子供のうちから「お金をいただくのは大変なこと」という認識を正しく教えていく必要があるのです。
子供の金銭感覚を育てる「お金の教育」
もし「おこづかい」をあげる場合は、「無条件で」は渡さないようにします。
例えば、子供の「毎月やることリスト」を「見える化」しておき、全部できたら満額支給、50点なら半額支給というふうにしてはどうでしょう。
「サボったらおこづかいが減る!」となれば、子供の勉強やお手伝いのモチベーションにもつながります。
また、誕生日はともかく、クリスマスやお年玉まで無条件にあげてしまうのも考えもの。
最近は一人っ子が多く、子供がもらうお年玉も年々増加傾向にあります。
お年玉の金額は長期にわたって一貫して上昇しており、2000年代のお年玉金額は1940年代から約6倍になっていることが分かります。
この調査によるとお年玉でもっとも多い金額はキリのいい「5,000円」だそうです。
5,000円を親戚など10人からもらうと合計では「5万円」になります。
ふだん月1,000円のおこづかいの小学生が、いきなり5万円のお年玉をもらうのは、月20万円で働くサラリーマンが、理由もなくいきなり1,000万円のボーナスをもらうのと同じインパクトがあります。
同じように、スマホやゲーム機、パソコン、部活の道具など高額なものを安易に買い与えてはダメだと考えます。
高額なものも、おこづかいをコツコツ貯めていけばいつかは買えます。
そうやって苦労して、やっと買えたものはずっと大事にするはずです。
こうした「現実的なお金のやりくり」は、将来一人暮らしや家庭をもったときに必ず役に立ちます。
また、子供に「どうしても欲しい物」ができたときは「プレゼン」の機会を与えるのも手です。
・それがあると具体的に何ができるのか?
・それがないとダメな理由は?
・友達から借りられないか?
・今持っているもので代替できないか?
・お金を出してもらう代わりに何を頑張るか?
これらの質問の回答を子供に説明してもらい、出資に対して得られるリターン(子供の成長など)が大きいと判断すれば、お金を出します。
大人になると、会社にお金を出してもらうために稟議を通したりプレゼンが必要な場面は数多くあります。
多くの人員とお金を預かる責任ある立場になるほど、この「説明する能力」の重要性は増します。
「自分の頭で考えて説明するクセ」を子供の頃から鍛えられてきた人は、将来必ず「稼げる大人」になるはずです。
「過保護」も「放任」も子供をダメにする
私はどちらかと言うと「放任」タイプの家庭で育ちました。
4人兄弟だったので仕方ない部分もありますが、子供に好き勝手させる放任主義の場合、どうしても子供はワガママに育ちます。
人間はグループで生活する性格上、社会秩序(ルール)を守ることは生きていく上で大前提。
家庭は、世の中の仕組みや基本的なルールを次世代に教えていく場でもあります。
「秩序」と言えば難しく聞こえますが、例えば以下のような基本的なことです。
・「ありがとう」「ごめんなさい」をきちんと言う
・散らかしたものは片付ける
・汚したものはきれいに掃除する
・人が嫌がることをしない
・人が喜ぶようなことをする
・自分の都合だけでなく相手の都合も考える
子供の自主性を大切にするのは良いのですが、何でも好き勝手を許してしまうと、社会に出たとき集団になじめず苦労します。
反対に、子供に干渉しすぎる「過保護」タイプの家庭で育った人をみると、正常な自尊心がもてず、周囲の視線や批判を気にして行動できないなどの悩みがあるようです。
「子育て」も「部下育て」も基本は同じ。「信じて任せる」から始まる
「子育て」も会社での部下や後輩、新入社員の教育も「人育て」という意味では基本は同じです。
放任すると他部署や取引先に迷惑をかけますし、ミスさせないように干渉しすぎると本人の自主性とやる気を削いでしまいます。
その「調度いいバランス」は一人ひとりによって違うので難しいのですが、「根っこ」の部分は同じだと思っています。
その「根っこ」というのが、相手を年下として侮るのではなく、一人の人間として尊重すること。
そして「信じて任せること」です。
・相手の方を見て自分から挨拶する
・明文化されているルールには従ってもらう
・その人の5年・10年先のキャリアを考える
・相談を受けたら手を止めて相手の方を向く
・チャレンジすれば失敗はするものと割り切って「任せる」
・任せたら「信じて見守る」
・ミスをしたら再発防止策を一緒に考える
この「信じて、任せて、見守る」の人育て術は、ホワイト企業として有名な「未来工業」さんの人財育成方法から学びました。この考え方はそのまま「子育て」にも応用できると思います。
悩める管理職の方向けに、生産性の高い「真の管理職になる方法」については過去記事で解説しています。
「嘘をつくな」と教える
「嘘をついてはいけません!」
子供の頃、両親から何度となく言われ続けたこの言葉。
一見もっともらしいのですが、この言葉を信じて「真面目な正直人間」になればなるほど、「お金持ち」からは遠ざかります。
「稼いでいる人」というのは、ほぼ例外なく「仕事ができる人」です。
身の回りにいる「仕事ができる人」を観察していると、できる人ほど実は「上手な嘘」をついていることに気づきます。
「仕事ができる人」は多くの部下を統率し、取引先やお客さんを相手に商談をまとめる必要があります。
人間は誰しも、良くも悪くも気分屋で自分勝手なので、お互いの利害の食い違いを整理して仕事を進めるためには「上手な嘘をつく能力」は必須級のスキル。
たとえば、ミスの多い部下に対して「○○さんは凡ミスが多いね。もっと注意してください」とストレートに言ってしまうと言われた側は傷つきます。
しかし「○○さんは仕事が早いからいつも助かってます。あとは落ち着いてセルフチェックするようにすれば完璧ですよ」と言い換えれば、印象は180度違うものになります。
これは相手の自尊心を気遣った「上手な嘘の付き方」です。
もちろん、最初から相手をダマそう、陥れようとするネガティブな「悪い嘘」は、結局誰もトクをしないので厳禁ですが、相手のことも考えてつく「上手な嘘」はコミュニケーションを円滑にできるので、子供にも身につけてほしいものです。
子供が「よく嘘をつく」場合の対処法
子供が「嘘つき」傾向にある場合は、子供に「嘘をつかせてしまう」根本的な理由が潜んでいるので、よく観察して原因の見極めが必要です。
また、私は生まれつき身体が弱かったので「自信がない自分」を大きく見せるために嘘をつくことが多かったです。
その他にも、失敗したりテストの点が悪かったりすると厳しく叱られる家庭では、怒られないために仕方なく嘘をつく子もいます。
子供の嘘に気づいたら「嘘をつくな」と一方的に叱るのではなく、辛抱強く会話をして、嘘をつく「本当の原因」を探してみましょう。
自信がない子供も、得意分野を見つけて成功体験を積み、適切な「自信」を得ていけば、悪意のある嘘はつかなくなるはずです。
家庭に仕事を「持ち込まない」
家庭と仕事を切り分けていて「家では仕事の話はしない」という方は多いと思います。
もちろん「部長のムチャ振りがひどい」とか「部下が使えなくて困る」などの愚痴や不平不満はNGですが、子供の教育という観点から言うと、子供の前でも仕事の話はどんどんするべきだと私は考えています。
なぜなら、その子もいずれ大人になって「仕事」を始めていくから。
残念ながら学校では「仕事の大切さ」や「働くことの意味や意義」についてはほとんど教わりません。
そのため、家業を手伝ったり積極的にバイトをしてきた子に比べ、勉強ばかりしてきた子は社会人になってからつまづきやすいです。
子供にとって一番身近な「社会人」として、以下のような話題は、普段の親子の会話でしていきたいものです。
・世の中の便利な製品やサービスは「誰かの仕事」によってできていること
・働くことの辛さと楽しさについて
・子供の将来なりたい職業について
また、子供が大きくなったら、その子のできる範囲で「家の仕事を任せていく」いうのも職業訓練の一環として有効です。
このときも、先ほどの「信じて、任せて、見守る」を思い出して、忍耐強く育む姿勢で望みましょう。
生きることは食べること、そして「食べることは働くこと」という社会のルールを小さいうちから覚えさせておくと、社会に出たときのギャップに戸惑わなくてすみます。
「家族会議」をしない
面倒くさいのか、「家族会議」をしない家庭は多いようです。
……と思っている男性は多いようですが、残念ながら幻想です。
血の繋がった家族といえど、好きな食べ物も趣味嗜好もまるで異なる「別の人間」が一緒に生活しているのですから、会話無しで家庭がうまく回るワケがありません。
家族会議の習慣がなかった私の実家では、以前「実は家計が大赤字でした事件」でモメました……。
上記の件も、定期的に「家族会議」していれば、未然に防げたはずでした。
それ以来、私の家族では、月一回は以下の議題について話し合うようにしています。
・家計の財政状況
・将来的な展望
・家族それぞれの月次目標
・直近のイベントや帰省予定
・家族旅行やBBQなどレジャーの計画
・節約・投資情報などの共有
・ふるさと納税の使い道
家族会議の詳しい方法についてはNPO法人「子育て学協会」さんのページが参考になります。
参考:みんなの家族会議
子供の小さいうちは、難しいテーマはなしにして「遊びやイベントの予定」や「今月の目標」を決めるだけでもいいと思います。
文字や数字が読めるようになってきたら、家計の状況などを少しずつ子供にもオープンにしていきましょう。
定期的な話し合いの場を持つことで、普段言えない会話が落ち着いてできますし、家族の一体感・絆を深め、子供の自信にもつながります。
オレのおこづかいがないのはなんでなんだ?
IT機器を持たせない
インターネット絡みで起こる事件や悪いニュースを目にすると「スマホやパソコンを持たせるのは危ないかも」と心配する気持ちは私もわかります。
しかし、これから情報化社会がますます進展する中で、若く何でも吸収できる10代のうちに、スマホやパソコンを使いこなせないのはそれ以上に「リスク」しかありません。
私はコンピュータ系の専門学校に通いはじめた18歳のときに、パソコンも携帯電話(当時は2つ折りのガラケーでした)も持ち始めたのですが、入学当時の同級生はほぼ全員、パソコンオタクのような人達で、スタート時点でのスキルに天と地の差がありました。
家計が苦しいご家庭だと、スマホもパソコンも買ってあげるのは厳しいと思いますが、もし子供からせがまれたら「子供の将来に投資する」と思って買ってあげてほしいと思います。
しかし、その時も「無条件」に買ってあげるのではなくて、かかる費用の全部または一部を子供にも負担させると、お金の教育になります。
最近は携帯料金もリーズナブルになっていて、私が2年以上使っている「楽天モバイル」なら「月々0円〜2,980円(税別)」と、高校生のおこづかいで払えるレベルでスマホを持てます。
楽天モバイルは格安ですが、通話や回線スピードで不満を感じたことはありません。
・データ利用量1GBまでなら月額利用料金「0円」
・データ利用量3GBまでなら月額利用料金「980円(税抜)/月」
・データ利用量20GBまでなら月額利用料金「1,980円(税抜)/月」
・その後はどんなに使っても最大2,980円(税抜)/月
・専用アプリで「国内通話かけ放題」・SMS無料
・海外でも2GB/月までは高速データ通信可能
さらに、先着300万名限定で新プラン「Rakuten UN-LIMIT」のプラン料金「1年目が無料」という魅力的なキャンペーンも行われているので「スマホ代が高い…」とお悩みの方もこの機会に乗り換えを検討してみてください。
新しいスマホもポイントバックでおトクに買えたのでラッキーでした。
- 対面なし&ネットだけで簡単15分で申し込み完了
- データ3GBまで「1,078円/月(税込)」
- スマホ購入で「最大24,000円分」ポイント還元
- オプション料金なしで通話&SMSし放題(専用アプリ使用時)
今回始めてインターネットから楽天モバイルのプラン変更をしたのですが、手間がかかると思いきや、なんと「15分」で申し込み完了。
2日後には自宅に新しいスマホが届くというスピード感。凄いとしか言いようがないです。
【まとめ】具体的な「夢」をもつと子供の目はどんどん輝いていく
以上、子供に「お金持ち」になってほしいなら「やってはいけない」教育法について解説しました。
・子供に金銭感覚をつけさせるなら「お小遣い制」は一工夫が必要
・子供の自主性を大切にしつつ社会ルールをきちんと学ばせよう
・「ポジティブな嘘」は子供の知恵がついた証拠
・家庭でも積極的に「仕事の話」をしよう
・「家族会議」で一家の絆をより深めよう
・IT機器の取り扱いは今後の必須スキル
「親の背を見て子は育つ」と言われるように、親が思う以上に子供は親の背中を見ています。
最初に「蛙の子は蛙」の例えを出しましたが、親が「夢」を持てないと、子供もだんだん「大人になってもつまらない」と感じるようになってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、私たち大人が「夢」をもつこと。これは何も大きな夢でなくても構いませんし、たくさんの夢があってもOKです。
・ずっと書きたかった小説や絵画をはじめてみる
・親子孫の三世代で温泉旅行に行く
これくらいのサイズ感の夢で十分だと思います。今回ご紹介した「家族会議」で話し合ってみてください。
夢ができると仕事も今以上に頑張れますし、親の情熱が必ず子供にも伝わって、子供も具体的な「夢」を語れるようになりますよ。
「信じて、任せて、見守る」を合言葉に、適度な距離感でサポートしたいですね!