ども。さん太(@PonkotsuSanta)です。
定時退勤しようとすると上司や同僚から有言・無言の「圧力」をかけられ、なんとなく「帰りにくいな…」と感じる人も多いのではないでしょうか。
本記事では「定時帰りで嫌われた」としても、全く気にしなくてもいいその理由を解説します。
・早く家に帰りたいけど周りが帰らないから残業している
・職場に「今日も終電まで仕事するぞ!」という無言の空気がある
・上司がいつまでも残っているので帰りづらい
「定時帰りは嫌われる?」全く気にしなくてもいい7つの理由
日本はまだまだ「残業している社員=仕事を頑張っている」という認識が根強く残っています。
この結果、何が起きているかというと、日本はある「世界的な記録」を更新し続けているのです。
それが、生産性の低さが先進国(G7)中ダントツ「最下位」という事実。
先週、公益財団法人・日本生産性本部が、日本の2017年の労働生産性が主要先進7ヵ国(G7)で最下位だったと発表した。
このワースト記録は、なんと47年連続。東京オリンピックまでこんな調子が続けば、「50年間、生産性を上げることができなかった先進国」という、誇らしくない世界タイトルを獲得してしまうのだ。
つまり「働いている時間の割には価値を生み出してない」という国民性が世界的に証明されてしまっているのです。
だからこそ(今更ながら)「働き方改革」が叫ばれているのであり、堂々と「定時退勤」を進めるべき。
しかし、誰でも最初は「上司や同僚の視線」が気になるもの。ひどい上司だと「理不尽に怒られる」ことも…。
しかし「全く気にしなくてもいい理由」を解説します。
成果が出ていれば問題ない
仕事は早いがミスばかり…では困るものの、きちんと成果物なり目に見える実績を上げていて、「定時」に当日すべきタスクが片付いていれば、定時退社は全く問題ないはずです。堂々と定時退勤しましょう。
よくダメな管理職が、仕事が早く定時帰りする部下を見ると「まだ余裕があるな」と勘違いして、仕事が遅い部下が持っているタスクを移し替えたりしがちですが、これは何の解決にもなっていません。
せっかく仕事を終わらせて帰りたい部下のモチベーションを削いでしまうだけでなく、仕事が遅い部下の「成長機会」も奪ってしまうからです。
このケースでは、仕事が早い部下の「ノウハウ」をマニュアル化して部内に水平展開し、部署全員のレベルを引き上げるべきでしょう。
そのほか、「生産性の高い『本当の管理職』になる方法」については、別記事内で詳しく解説しています。
上司や同僚があなたの給料を払っているわけではない
定時退社をして上司や同僚から嫌な顔をされたとしても、覚えておきたいことが一つあります。
それは、「そもそも、上司や同僚があなたの給料を払っているわけではない」ということ。
あなたの給料は、会社の商品やサービスを使ってくれる「お客様」が支払ってくれるお金から分配されています。
つまり、本来は「上司や同僚の顔色」ではなく、全員が「お客様」の方を向いて仕事すべきであるということです。
これが腑に落ちている人なら、やるべきことをやって帰る人をわざわざ咎めたりはしないはずです。
結局は周囲の「マインドの問題」。自分ではどうしようもない
結局のところ、あなたがきちんと成果を上げて定時退勤しているのに、嫌ったり、足を引っ張ったりするのは「その人のマインドの問題」です。
きちんと「お客様のため」「組織の成果のため」に集中して仕事をしているチームやプロの仕事人は、そんな「しょうもない感情」で仕事をしていません。
「他人を変えることはできない」ので、「理不尽に上司から怒られる」など、ひどいようであればさっさと見切りをつけ、転部や転職を検討したほうが良いでしょう。
「群れると○○○」を思い出す
日本人は横並び意識がいまだに強いので、周囲にあわせて「なんとなく残業する」ことをしがちです。
そんな時私は、昔、尊敬する人から教わった一言「群れるとブレる」を思い出すようにしています。
周囲と同じようなレベルの努力をし、同じように仕事していれば、「その他大勢」から飛び出ることはできません。
「絶対にこれを成し遂げよう」という決意があっても、周囲に歩調をあわせていれば、自然とその決意は「ブレて」しまいます。
世の中で傑出した成果を出している人は、その他大勢に埋もれることを良しとしていません。
「定時退勤」すると決めたら、周囲にどう思われようとも断固としてやり抜きましょう。
「意味のある」残業とそうでない残業を区別する
新しい職場で「仕事を吸収する」時期だったり、会社の急成長期など、仕事をすればするだけどんどん業績が上がるという時は、負荷をかけてでも一気に仕事をしておいた方が良い時もあります。
勉強やスポーツでも「短期間に集中」して量をこなしたほうが上達が早いのと同じで、こうやって「高い負荷をかける」のは「意味のある残業」です。
しかし、周囲の「仕事風景」を冷静に観察して、以下のような組織であれば「意味のない残業」をしています。
・ネットサーフィンやスマホをいじる社員がいる
・タバコや間食をしている
・単純に長時間労働の疲れで生産性が上がっていない
「意味のない残業」をするくらいなら、会社としてもさっさと帰ってくれたほうがいいので、上記のようなケースでは、自分から率先して帰るようにしましょう。
締め切り(デッドライン)があるから「成長」のスピードは加速する
仕事のテンポが遅い人やチームに限って「時間意識が甘い」と感じることが多くあります。
その典型がタスクに明確な「締め切り」を設定しないこと。
人間誰しも自分に甘いので、期限がないものはズルズルと後回しにしてしまいます。
反対にキツめの「締め切り」があるからこそ、「どうやったら間に合わせられるか」工夫することで知恵と能力が鍛えられるのです。
「そんなに急がない」「なる早で!」などの「あいまい納期」は禁止にし、期限に明確な線引をしましょう。
会社に「すべてを尽くす危うさ」を考える
新卒の頃は社会人経験がなく、仕事の要領も悪いので、どうしても残業をして量をこなし経験値を積んでいく必要があります。
また、「鬼のようなえげつない物量」を深夜までかかって何とかこなした…、という経験も、あとあとで必ず人生の糧になります。
しかし歳を重ねても「会社にフルコミット」という働き方は、自分の可能性や選択肢をどんどん奪っていく「諸刃の剣」であることも意識しておいたほうが良いでしょう。
現実問題、会社で出世を目指しても「思うように給料が伸びない」「その会社でしか通用しない」人になる「リスク」が隠れています。
会社に「100%依存しない」ためには、給料以外の収入源をいくつか持っておくのがいい方法です。
私は「がんばらない投資術」を続けた結果、ほとんどの仕組みを「自動化」しつつ収入源を確保しています。
【まとめ】今日も元気に「定時退勤」しよう
以上、「定時帰りは嫌われる?」全く気にしなくてもいい7つの理由について紹介しました。
・きちんとやるべき職務を果たしているなら堂々と「定時退社」しよう
・定時帰りしただけで嫌われるようなら、その人や組織と距離をおいたほうがいい
・デッドラインを決めて負荷をかけるからこそ、人も組織も成長できる
・「会社が全て」という価値観を疑ってみる
定時退勤をすると、たしかに「嫌ってくる人」「足を引っ張ってくる人」はいるかも知れません。
でも、その人は確実に「仕事の本質」を理解していないので、全く気にすることはないと思います。
また、周囲の同僚や上司より先に帰るとき、なんとなく申し訳ない気持ちになるのか、「すみません、お先に失礼します」という方を見かけます。
しかし、前述の通り、成果をきちんと出していれば、元気よく「お疲れさまでした!」の挨拶だけでOK。何も申し訳なく思うことなどないのです。