ども。さん太(@PonkotsuSanta)です。
iDeCoや積立NISA制度の開始や、ビットコインバブル、老後2000万円問題などが中心となって近年ブームになっている「投資」。
働き方改革で残業代がカットされ、じわじわと始める人が増えている「副業」。
しかし、いずれの方法も「お金をいただく」以上、簡単なことではありません。
そのどちらも経験している私の実践を通じて、双方のメリット・デメリットや組み合わせ方について解説します。
・投資と副業、どっちが儲かるのか知りたい
・投資と副業、どちらが自分に向いているのかを知りたい
・本業以外で稼げるスキルを身につけたい
投資&副業はサラリーマンの「必須科目」になる時代に突入
昨今の「働き方改革」により(名目上は)労働時間が減る会社が増えてきました。
限られた時間の中で成果を出さなくてはならないので、「仕事の効率は上がったが、残業代カットで逆に給料は下がってしまった……」という方も多いのではないでしょうか。
そして追い打ちをかけてくる「超・高齢化社会」。
2019年10月に消費増税があったばかりですが、今後も税や保険料などの負担は重くのしかかってきます。
また、国家予算に余裕がなくなると減らされるのが社会保障の費用。
日本は世界でも稀にみる「低負担・高福祉」社会でした。
つまり、病気やケガをしても割安で病院にかかれ、失業保険なども手厚い環境から一転して「自分と家族の身は自分たちで守らなければならない」社会に変わっていくと考えられます。
経済が右肩上がりだった頃ならともかく、少子高齢化や新興国の台頭などで、将来は「貧しくなる」ことが予測される今の日本では、給料の伸びは期待できません。
そのため、「投資」や「副業」で「本業以外」の収入源を持つことは、これからの時代「選択科目」ではなく「必須科目」になっていくのです。
副業を認める企業は今後も増加する
「副業を推進または容認」している企業は年々じわじわと増えています。
賃金を上げられない企業は、従業員の「もっと稼ぎたい」ニーズに対して、副業を容認せざるを得ない状況なのだと察します。
リクルートキャリアが2018年9月に社員10人以上の企業の人事部、もしくはその他部署の管理職の正社員2271人を対象に行った調査によれば、副業を推進、もしくは容認している企業の割合は28.8%。2017年の調査に比べて5.9ポイント上昇した。
それでも2018年9月時点で、7割以上の会社は「副業禁止」。
まだまだ世の中は副業解禁に対して腰が重いようです。
なぜなら、優秀な人材ほど、より自分の能力を発揮できる「将来性が大きく働く満足度の高い企業」を求めて転職していく、と考えるからです。
働き方や価値観が一層多様化する中で、優秀な人は「時代の変化を上手く取り入れた企業」に移っていき、昔の慣習にとらわれた古い会社ほど優秀な人材が流出、競争力を維持できなくなるでしょう。
そう考えると、世の中の変化に合わせて「副業容認」に舵をきる企業は今後ますます増えていくのではないでしょうか。
「副業禁止」のサラリーマンでも「種まき」をしておくべき理由
結論から先に言うと、それでも「投資」または「副業」の種まきは今から始めたほうが良いです。
そもそも、副業は法律で禁止されているわけではありません。
それに、前述の理由から「今は副業禁止」の会社でも、ある時急に「来月から副業OK」になる可能性も十分にありえます。
その時初めて副業を始めようとする人と、解禁前から情報を集め準備していた人では、結果の出るスピードに雲泥の差が出ます。
なかなか行動が起こせない理由として「副業が会社バレした」時のリスクが考えられます。
しかしその不安も「会社を辞めても数年は食べられる貯金」があれば、かなり減ります。
7割以上が「副業禁止」それでも「行動」を起こすべき理由
私も以前に勤めていた会社では副業は禁止されていました。
(低賃金だったので、私はこっそり副業していましたが…)
そもそも、7割以上の企業が「副業禁止」しているのには、ちゃんとした理由があります。
・睡眠不足や体調不良等による自社業務への悪影響
・自社情報を漏洩されるリスク
・自社ブランド毀損のリスク
・副業先に転職されるなど人材流出のリスク など
表向きは「従業員の健康と安全を考えて云々…」と綺麗なことを言っていても、本音のところは「浮気しないで自社のためだけに身を粉にして働いてね」ということでしょう。
逆をいえば、多くの人は投資や副業に興味はあっても、大っぴらには動けない状態にあります。
だからこそ、今から行動を起こすことで、多くの人よりも一歩前に出ることができるのです。
【投資】VS【副業】結局どっちが稼げるの?
では結局、「投資」と「副業」はどちらが効果的に資産を積み上げていけるのでしょうか?
実家が貧しく大学にも行けなかった私は、近場の小企業に拾ってもらい、社会人生活をスタートさせました。
このコンプレックスから人一倍働いて稼いでやろうと決心しますが…
その会社は残業代も出ないブラック企業。
当然、「働けど働けどわが暮らし楽にならざり」で、仕方なく副業を始めることにしました。
「底辺」スタートから人生逆転するまでの話はこちらの記事に詳しく書いています。
その後、軍資金が貯まったところで株式投資もスタート。
現在は株とFX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨(Bitcoin)をトレードして、年間で「夏と冬のボーナスの合計以上」の利益をあげています。
投資記事は「がんばらない投資術」として色々書いていますので、良ければご覧ください。
結論からいうと、副業・投資の両方を経験してわかった最適な流れはこうなります。
- 本業に集中して「メインスキル」を伸ばし自分の市場価値を上げる
- 給料に不満があれば転職(年収400万円以上が目標)
- 「副業」で本業とシナジーのある「サブスキル」を獲得し仕事の幅を広げる
- 給料や仕事に不満があれば転職(年収+100万円以上が目標)
- 少額からインデックス型の投資信託を積み立てる
- 100万円以上の「余剰資金」が貯まったらミドルリターンの狙える投資も開始
- 自動的にお金がお金を生む流れをつくる
例えば、10万円の資金で投資を始めて「年間利回り10%」で運用できたとしても、1年間の利益は「1万円」。
しかし、1,000万円ともなれば、同じ利回りでも1年間の利益は「100万円」にもなります。
そのため、今の給料に不満があれば、投資の勉強を頑張るよりもまず先に、平均点である「年収400〜500万円」を目標にキャリアアップしたほうが効率的に稼げます。
【副業と投資】両方経験してわかったメリット・デメリットまとめ
また、「副業」と「投資」両方経験してわかったメリット・デメリットもまとめました。
副業のメリット・デメリット
・収入の予測が立てやすい
・あらたなスキル・知識の獲得
→自分の市場価値UP
・仕事の幅を広げることができる
・本業以外の人脈と繋がれる
・自分の「やりたい仕事」を選べる
・税金や事業採算性の意識向上
・ビジネスセンスの向上
・本業収入が傾いたときのリスクヘッジ
【副業のデメリット】
・過労や体調不良につながる恐れ
→自己管理能力が磨かれるメリットもある
・副業禁止の会社だとバレたときペナルティが発生
・働かないと収入が発生しない
私が「低学歴・ブラック企業・うつ病」の3重苦から抜け出すまでの経緯は別記事にまとめています。
投資のメリット・デメリット
・投資先次第では働かなくても利益が発生
・資金が増えるほど投資効果が大きい
・経済ニュースに興味がわく
・投資先の選択眼が磨かれ、怪しげな儲け話に引っかかりにくくなる
・非課税制度や手数料無料化など、投資を始めやすい環境が整ってきている
【投資のデメリット】
・元本割れ(元手から減ってしまう)リスクがある
・資金が少ないうちは投資効果が薄い
・のめり込みやすいので注意
一方の投資は、資金が少ないうちはあまり資産が増えないので「後回し」でも大丈夫。
ただ、少額でも良いので興味のある投資先にお金を投じると、世界の政治や経済に興味がわくようになります。
貯金に余裕があれば、若いうちから始めてみるのも良い選択です。
今だからわかる「やめておくべき副業」
そもそも、人間はラクしたい生き物です。
同じ金額を得られるなら、楽な仕事のほうが良い…。私だってそうです。
でも、「誰でも簡単に稼げる副業」って本当にあるのでしょうか?
「せどり」「アフィリエイト」など、「簡単に稼げる」と言われて広まった副業はたくさんあります。
でも、ちょっと立ち止まって冷静に考えてみましょう。
「誰でも簡単にできる」ということは、そのビジネスへの参入障壁も低いということ。
つまり、あっという間に供給過多、過当競争が起こることが目に見えています。
「簡単に稼げる」は、「簡単に稼げなくなる」と表裏一体なのです。
「副業」とはいえ、お金をいただく以上は立派なお仕事。
人や社会への貢献なくしては本来は成り立ちません。
「副業」を選択する上で、この視点は「道を間違えない」上で大事になってきます。
その時のリアルな体験談は別記事に書いています。(苦手な方は閲覧注意です)
結論として、「やめておくべき副業」は「誰でも簡単にできる副業」「人や社会の役に立たない副業」ということになります。
逆に、「おすすめの副業」があるとすれば、その人の本業にプラスの相乗効果があるもの、仕事の幅を広げてくれるものです。
【まとめ】結局、行き着くゴールは同じ
以上、投資と副業、両方実践してわかったメリット&デメリットについてまとめました。
・新卒3年目までは本業に集中して「メインスキル」を伸ばす
・「副業」は本業とのシナジーを考え「自分の市場価値を上げる」ものを選択
・「投資」は余剰資金が貯まってから始めても遅くない
・いつでも会社を辞められるように、まずは「資産1,000万円」を目指そう
私は、働く目的とは、自分の能力を使って社会貢献し、その結果として経済的・精神的な豊かさを手に入れることだと思っています。
人生のゴールは、一人ひとりが少しずつ違うものだと思います。
「副業」も「投資」もその目指すゴールに少しでも近づくための選択肢でしかありません。
なので、自分や周りにとってプラスになるものであれば、どういう選択や組み合わせをしてもOK。
「今の仕事が幸せで十分豊かだから、何もしない」も立派な選択肢です。
多くの選択肢や可能性がある社会・時代に生きているだけでも私たちはラッキーですね!
やっぱどれも面倒くさそうだから、これからもフル出勤で「コタツ警備員」を続けるぞ!