ども。さん太(@PonkotsuSanta)です。
本ブログでは様々な分野の「節約テク」を紹介していますが、今回は節約効果が特に大きい「家電」についてです。
「家電」は数万円から数十万円と人生の買い物の中でもかなり高額商品になりますので、「安い時期」をうまく狙い撃ちして買えるとかなりの節約効果を生みます。
本記事では、私も高額家電を買う時に使っている、家電の「安値の見極め方」「安くなる時期の狙い方」をご紹介します。
・「買った家電が1年で半額に…。もっと待てば良かった」という経験がある方
・欲しいテレビや冷蔵庫、洗濯機があるけど「いつ買えばいいのかわからない」方
・家電選びから買うまでに多くの時間を使ってしまう方
・一人暮らしや新生活予定があり「まとまった数」の家電を買う方
家電が安い時期を狙ってお得に買う4つの方法
「家電」とひとくくりに言っても、冷蔵庫、扇風機、パソコンでは機能や役割に大きな違いがあるので、価格変動のしかたが大きく違います。
機能と役割に応じて大きく「家電」を分類すると以下の3つに分けられます。
- 生活家電(白物家電)
- 季節物家電
- AV・デジタル家電(黒物家電)
これら3つの分類ごとに「安くなる時期」「安く買うコツ」「安く買える店」は違ってくるので、それぞれに応じた「購入計画」を立てる必要があるのです。
このあと一つずつ解説していきます。
生活家電は「1年型落ち品」を狙う
生活家電(昔は白色が多かったので白物家電とも呼ばれていた)は、主に冷蔵庫、洗濯機(乾燥機)、炊飯器、掃除機、電子レンジ、エアコンなどを指します。
これらは生活の「必需品」レベルであり、一年中使うものなので「季節」によって大きく値崩れすることがありません。
また、エアコンは一見「季節モノ」のような感じがしますが、冷暖房・除湿・空気清浄機能があり1年中使えるので値崩れしづらいです。
生活家電の多くは1年ごとに新製品が発売しモデルチェンジされるので、旧モデルは値崩れします。そのため価格は「発売から1年」前後で「底値」となるのです。
モデルチェンジの時期は、家電量販店の店員さんに聞いても良いのですが、「聞きづらい」という人は「価格.com」で簡単に調べることもできます。
調べ方は簡単でGoogle等の検索エンジンに「モデル名 価格」と入れて検索するだけ。
例えばパナソニックの大型冷蔵庫(SJ-W352E)の価格と発売日を調べてみます。
Google先生に「sj-w352e 価格」と入力して検索。
すると検索上位に「価格.com」のサイトが表示されるのでタップしてページを開きます。
開いた最初のページに冷蔵庫(SJ-W352E)の発売日が書かれています。これによると発売日は「2019年9月12日」とわかります。
つまり、「パナソニックの冷蔵庫」を買いたい場合、次の新製品は「2020年9月」に発売されると予測でき、現行商品が「型落ち」で安くなるのは「9〜10月」と予想できます。
※ただ今年は新型コロナの影響があるので、発売スケジュールがズレる可能性はあります。
さらに「価格.com」が優秀なのは「価格推移グラフ」が見れることです。画像の赤枠で囲ったボタンをタップするとグラフが表示されます。
「価格推移グラフ」を見ると、発売から4ヶ月経った2020年1月には「底値」をつけていることがわかります。
まだ発売から1年経っていないのにこれだけ値下がりしているのは、11月末の「ブラックフライデー」や「年末年始のセール」で値下がりしたのだと推測できます。
この画面でもう一つ見ておきたいのが赤枠で囲った「値下がり率」。
さすがに家電量販店の人に「仕入れ値はいくらですか?」と聞いても答えてくれないでしょうが、色んなメーカーの製品を調べてこの「値下がり率」を把握しておけば、その製品が「底値付近かどうか」を見極めることができます。
例えばもし、大型冷蔵庫の平均値下がり率を調べて「約40%」だったなら、この時点で「38.3%」であれば「底値付近」なので、1年経過していなくても「買っても良い」と判断できるわけです。
最安値(底値)は狙いすぎないほうがいい
家電の購入は数万円単位の出費になるので、できれば「一番安く」買いたいのが本音です。
しかし、どの家電も部品の原価、組み立て、物流、広告、販売に多くのコストがかかっているので、「古くなればなるほど安くなる」わけではありません。
逆に製造終了になると取扱いショップが減り、店舗間の価格競争も落ち着くので最安値より高くなる傾向があります。
また人気商品であれば、最安値を待っているうちに売り切れてしまい、欲しい時に買えなくなることもあります。
そのため、上記の方法で「値下がり率」を把握しておき、「だいたい底値」だと判断したら買ってしまうのが得策です。
家電量販店は高い?でもこんな「裏ワザ」が
家電量販店は店舗と接客スタッフを抱え「広告宣伝」もするので、その分のコストを回収するために、ネット通販に比べればどうしても「割高」で売らなくてはなりません。
家電量販店で使用感をチェックして、注文は楽天市場やAmazonで……、という方も多いでしょう。
しかし、もしこれから入学・就職・結婚など「新生活」でまとまった数の家電が必要な場合、お得に買う方法があります。
これは実際に私の友人が結婚して「新居用の家電をまとめ買い」する際に使ったテクニックなのですが、欲しい家電をリストアップしておいて家電量販店へ行き、「全部まとめて○○万円ならここで買いたい」と店員さんに宣言する方法です。
もちろんお店に行く前に、前述の「底値を分析する方法」で、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などそれぞれの「値引き可能額」を調べておくことが前提です。
この方法をまとめると以下のようになります。
- 買いたい家電をリストアップ
- それぞれの商品で「値下がり率」を調査
- リストアップした商品それぞれの「底値」を計算
- 商品全ての「底値」を合計した金額を計算
- これらのメモを持って家電量販店で価格交渉
- 近場の量販店全てで見積もりを取り、最も条件のいい店で購入
例えば先ほどの冷蔵庫の場合、発売時の価格は約11万円ですが、値下がり率「40%」とすると、底値は「66,000円」程度と考えられます。
家電量販店はビジネスの仕組み上、商品をそこまで安くは売れません。
「単品」で値引き交渉したとしても、
……と価格交渉にすらならないこともあります。
家電店スタッフも「商売人」ですから、ネット最安値と価格勝負しても勝てないことは熟知しているから交渉にならないのです。
しかし「まとまった数・金額の購入」であれば、お店側にも販売メリットが生まれるので両者が嬉しい「Win-Win」の関係が成立します。
なのでテレビや冷蔵庫単品で最安値交渉はムリでも、ほしい家電をまとめて「総力戦」で交渉すれば、ネット最安値の合計に近づけます。
場合によっては、ポイント還元や設置・下取り費用、修理保証サービスなどの「付加価値」がプラスされて、交渉しだいではネットで買うよりもお得な条件を引き出せます。
ポイントは、必ず「複数の家電量販店で見積もり」をとること。
「生活家電のまとめ買い」をしてくれる「優良顧客」を他店にとられたくないのはどの店も同じなので「Y電機ではこの価格だったんですけど」と言われれば徹底対抗するのが商売人だからです。
また、新生活を始める時期によっては難しいかもしれませんが、3月の決算セールや年末年始の商戦にあわせてまとめ買いすれば、より良い条件で購入できる可能性があります。
特に冷蔵庫や洗濯機などの生活家電は値引きできる幅が大きいのでうまく活用してみてください。
季節家電は「片付け始める時期」を狙う
扇風機、ファンヒーターなどの季節家電は一年のなかで価格の変化が激しい商品です。
私が使っているシャープの扇風機(PJ-H3DS)の価格推移グラフがこちら。扇風機は暑くなり始める「5〜6月」が最も高いことがわかります。
価格は「需要と供給」で成り立つので、みんなが欲しがる時期は値段は高くなります。
家電店もシーズン中は値引きしなくても売れるので値段を下げません。「暑くなってきたし、扇風機買うか!」では遅いのです。
反対にシーズンの終わりで「片付け始める」時期は家電店も在庫を一掃しようとするので一番安く買えます。
この法則性を知っていれば、季節ものの家電で「高値づかみ」して後悔することはなくなります。
値下がりしにくい「AV・デジタル家電」が安く買える時期は?
「黒物家電」とも呼ばれるテレビやオーディオなどのAV機器やデジタル家電は利益率が低いので、家電店としても「値引きしづらい」商品です。
また、1年中需要があるので「○月がお得に買える」ということもありません。
しかしAV機器やパソコン・ガジェット類は生活に必要な家電と違って購入に緊急性がないので、じっくり安値を「待つ」ことができます。
例えば、私が買い替えを検討しているLogicoolのハイエンドマウス「MX2200sGR」の場合、現在は発売から日が浅く高値圏にあります。
しかし過去データを分析すると、「この時期になると底値で買える」とだいたい予測はできるのです。その方法はこちら。
- 一つ前の旧モデルの価格推移データを調査
- 旧モデルの最安値と安値時期を分析
- 新モデルを買うべき時期を算出
- Amazonの「ほしいものリスト」に入れて寝かせる
ここでも「価格.com」のデータは役に立ちます。
旧モデル「MX2100sGR」の価格推移グラフはこちら。高値と安値の差がかなり大きいです。
旧モデルの場合、2年連続で11月末に価格が下がっています。この時期は「ブラックフライデー」の売り出し期間でありAmazonも年に一回の「サイバーマンデーセール」を行います。
これらから、おそらく新モデルの「MX2200sGR」も同様の値動きをすると予想できるのです。
このように値下がりしにくいデジタル機器やガジェット類は、焦ってすぐ買うよりも一旦「寝かせて」おいて、セール開催を待って買うのがお得に買う方法です。
Amazonや楽天市場のセール時期は「ポイント還元」もいつもよりお得になりますし、「ほしいものリスト」に入れておけば衝動買いも防げます。
そのほか、上手に買い物をする戦略については別記事で詳しく解説しています。
でも実は……。一番の節約は「買わないこと」
ここまで、家電を安く買える時期や価格交渉のテクニックを書いてきましたが、実は、最高の節約は「買わないこと」だったりします。
冷蔵庫や洗濯機は難しいですが、例えばゲーム機などは意外と「遊んでいない時期」があったりするので、持っている人から「1ヶ月いくら」でレンタルしたり、レンタルサービスを使って「買わずにすませる」のも一つの手です。
これを知らなかった昔の私はずいぶんと「いらないモノ」を買ってしまいました……。
また、生活家電は買うにも処分するにも費用がかかるので、一人暮らしや単身赴任であれば「家具家電付き」の部屋に住むのも良い方法。
大型家電は結婚やマイホーム購入など人生の節目で結局買い換えが必要だからです。
格安賃貸物件の探し方はこちらの記事で解説しています。「首都圏」はもちろん、地方都市でも使える方法です。
【まとめ】「迷いすぎ」にも注意!「買い時」を見極めて上手に家電をゲットしよう
以上、家電が安い時期を狙ってお得に買う方法をデータを元に解説しました。
・「型落ち」する時期を把握して底値を狙う
・生活家電は「まとめ買い」を狙う
・季節物の家電は「片付け始める時期」を狙う
・AV・デジタル家電は「旧モデル」の値動きを分析してセールを狙う
特にパソコンやカメラなどの電子機器は安値・高値の差が少ないので「最安値」を狙いすぎて迷っている「時間」の方がもったいなかったりします。
年収500万円の人の時給は「2,500円」程度なので、千円、二千円のために何時間もかけて価格比較したり家電店をハシゴするのは時間を浪費しています。
また、迷っているうちに「売り切れてしまった」「他社の新製品が出てさらに迷う」ことも。
今回ご紹介した「価格データ分析」は、新モデルの発売時期や大型セールの時期を予想できるので、「買い時」のタイミングと価格が明確になります。