ども。さん太(@PonkotsuSanta)です。
アルバイトであれば「時給1000円」などわかりやすいのですが、月給で働いている方は普段意識したことがないかもしれません。
しかし、「自分の時給」を計算して意識しはじめると時間の浪費が少なくなり、毎日の満足度がグンと高くなります。
本記事では、自分の秘めている「本当の価値」に気づき時間を上手に使うための「時給思考」についてご紹介します。
・勤続年数の割に会社の給料が伸びない……
・暇つぶしや時間の浪費をやめたいけどついゲームを始めてしまう……
・夢ややりたいことがあるけど「時間」がなくてできない……
・時間をできるだけムダにしたくない……
自分の「本当の時給」を計算してみる
私が正社員として働きはじめた頃の年収は「約200万円」でした。
年間労働日数が260日、労働時間は平均12時間ほどでしたので、2,000,000÷260÷12=約641円/時です。
当時の私は、将来はせめて倍額の年収400万円くらい稼げたらいいなと考えていました。
年収400万円を時給換算すると、4,000,000÷260÷12=約1,282円/時です。
私も転職に成功して27歳の頃には年収400万円超を達成できました。
しかし、これはあくまで「現時点」の時給であって、『自分の本当の時給』ではないのです。
自分の「本当の時給」の計算方法
「月収50万欲しい」「いつかは年収1,000万円をめざすぞ!」といった目標を持っている方は、この「目標額」から「自分の本当の時給」は計算できます。
「自分の本当の時給」を計算するためにはまず以下の3点を決めます。
- 目標にする年収
- 目標にする労働日数
- 目標にする1日あたりの労働時間
この方の場合、「本当の時給」はこのようになります。
このように、自分の本当の時給は「自分で決めていい」のです。ただし、高望みする場合は、相応の「価値」を生み出さすことが条件になります。
上記の場合、「時給」は約5,000円ですが、サラリーマンは間接部門の人件費やその他諸経費も考えると、給料の「約3倍の価値(売上)」を上げる必要があると言われています。
年収1,000万なら、その金額は「1時間あたり15,000円の価値」。
逆に考えると「年収1,000万円」を目標に決めた瞬間から「自分の1時間には1万5千円の価値がある」と考えて行動する必要があるのです。
自分の「本当の価値」を意識すると自然と「行動」が変わる
今までこのような時給計算をしたことがなかった人は、自分の1時間に「1万5千円」の価値があると言われてもピンとこないかもしれません。
しかし「自分の時間の価値」を意識し始めると、自ずと普段の行動が変わってきます。
例えば、今まで何気なくしていた以下のような行動は「時間がもったいない」と感じるようになってきます。
・「愚痴」を肴にする飲み会に参加する
・なんとなくゲームやテレビを見たり暇つぶしをする
・家電一つを買うのに比較検討しすぎて何時間もかける
・行列に並ぶ
・誰でもできる作業を自分でやってしまう
反対に、「自分の本当の時給」が明確になると、その金額に見合わない行動はしなくなります。
・価値を感じないミーティング、飲み会は断る
・テレビは見ない、ゲームもほどほどに
・家電はレンタルや中古品を使う
・人と違うタイムスケジュールで動き混雑を避ける
・自分でやらなくてもいい作業は外注する
するとムダな行動が減って時間が増えるので、代わりに将来につながる「有益な行動」を新た加えていくのです。
・ビジネス書を読む、YouTube読書をする
・新しいスキル習得のためにオンラインスクールを受講する
・時間がなくてできなかった「やりたいこと」に挑戦する
・これからの人生設計を考える
「YouTube読書」など、お金をかけない勉強法についてはこちらの記事で解説しています。
「メインスキル×サブスキル」の掛け合わせでスキルアップし市場価値を上げる方法はこちら。
でも、何とか脱出したくて少しずつ時間を作り、専門スキルの勉強、転職のための実績作り、読書や人に会うことをした結果、新卒から5年で年収は倍以上になりました。
大切な時間を奪ってくる「時間泥棒」はこうやってかわす
一般的に、多くの収入を得ている人ほど「時間の価値」を理解しているので、同時に「他人の時間を奪わないよう」ことにも注意をはらっています。
しかし世の中には、人の時間を奪うことに無頓着な人も大勢いて、俗に「時間泥棒」と呼ばれていたりします。
例えば、こういった人が身の回りにいませんか?
・日々の改善意識がない人
・遅刻が多く納期を守れない人
・自分で調べず、すぐ「教えて」と聞いてくる人
・メールを打った後、すぐに電話もかけてくる人
・話がムダに長く自慢話など「自分語り」が多い人
・「念のためもう一度確認してください」が口ぐせの人
・思いつきレベルの作業をすぐ部下にやらせてしまう上司
・丁寧だけど要点がわからない長文メールを送ってくる人
・写真や動画を送ったほうが早いのに、電話口で説明しようとする人
こういった傾向のある人は、自己解決力(調査・分析・試行・改善)が弱く、時間にもルーズ。
注意して直れば良いのですが、目上や上司、取引先の場合など、注意すら難しい場面もあります。
そのため「時間泥棒」から自分の時間を奪われないように守る手段としては、「時間泥棒から逃げる」しかありません。
- 電話からメール(チャット)に切り替えてもらう
- 応対にも優先順位をつける
- ルーチンワークは「マニュアル」をつくっておく
- 社内の「便利屋」にならない
- 社内で「定時退社キャラ」になる
- 時間や約束を守らない人とは距離をとる
電話からメール(チャット)に切り替えてもらう
最近は社員ひとりひとりに携帯電話(スマホ)を貸与する会社も増えたので、社員や取引先など、一日中誰かからの電話が鳴り止まない人もいると思います。
そんな人は、意識的にコミュニケーション手段を「電話」から「メール」か「チャット」に切り替えてもらうよう相手に頼んでみてください。
電話を頻繁にかけてくる相手には、「今忙しいから」とことわって、メール(チャット)を送るよう伝えて早々に切ってしまいます。
これを繰り返すうちに「この人は電話に出ない人だ」と相手も学習しますので、電話の鳴る回数は少しずつ減っていくはずです。
応対にも優先順位をつける
学習能力のある相手であれば、上記の「電話に出ない戦法」である程度は改善するはずです。
それでも電話が多い相手や、要点の見えない長文メールを送ってくる相手は、その人には悪いですが「後回し」にして問題ないと考えます。
現在はコニュニケーションツールが多様化し便利になりました。
それらを場面に応じて使いこなすのもビジネススキルのうち。それを怠って電話や長文メールを送るのは本人の努力不足でしょう。
そのような仕事を進めづらい相手は後回しにして、反応が早く回答や指示が的確な「できる人」との仕事を優先させたほうが、仕事はうまくいきやすいのです。
ルーチンワークは「マニュアル」をつくっておく
それほど難しくない作業やルールなどは「マニュアル」をつくっておくと、新人研修や外注依頼がスムーズに運ぶようになります。
また、何でも質問してくる人には「マニュアルに書いてあるからそこを見て」と伝えれば時間を奪われなくてすみます。
忙しい仕事の合間に何十ページものマニュアルをつくるのは大変なので、最初は覚え書き(メモ)や「FAQ」レベルの簡単なものでOK。
「FAQ」は「よく発生する問題や質問に対する回答」のことで、なにか問題や疑問点が発生した時に、問題点の見つけ方と改善方法を文章にしておくことです。
例えば「"A"という問題が起きた時は"B"の方法で対処」するというFAQをチーム内で共有しておくことで、同じ問題が起きた時、誰でもすぐに対応することができ、上司やベテラン社員が対応しなくてすみます。
1年で1〜2回しかやらない業務などは「あれ、この工程どうやるんだっけ?」と忘れてしまい、記憶に頼ってミスを起こしがち。こんな「うっかりミス」を防ぐためにもマニュアル化は役立ちます。
最初はメモのレベルでも、それらノウハウが蓄積していくと、いずれしっかりしたマニュアルに育ちますので、面倒くさがらず「ノウハウはメモに残してチーム・部署で共有」を心がけてみてください。
社内の「便利屋」にならない
「時間泥棒」は、自分で解決できない仕事や問題をどんどん人に振ってくるので、何でも気前よく引き受けていると、雑務ばかりを押し付けられる「便利屋」になってしまいます。
・断るべきところは毅然とした態度で断る
・「なる早」を許さずに適切な締切を設定する
・「作業」と「仕事」を見極め重要度の高い仕事に集中する
・特定分野で実績を出し「社内専門家」のイメージをつくる
→専門家には「作業」レベルの依頼は依頼しにくい
どうしても依頼や仕事を「断れない……」という人はこちらの記事が参考になります。
社内で「定時退社キャラ」になる
「時間泥棒」から逃げるためには、やるべき仕事をさっさと片付けて「定時退社」してしまうのも効果的。
私が毎週定時帰りを続けて「定時退社キャラ」になるまでに行ったことは以下の記事にすべてまとめています。
時間や約束を守らない人とは距離をとる
時間や期限、約束を守れないルーズな人は、そもそも社会人として「難あり」なので、仕事やプライベートでも距離をおいて接するのが得策です。
その他にも、これから働き方が大きく変わっていく上で「人罪」になってしまう5つのタイプについて別記事で詳しく解説しています。
【まとめ】行動を習慣化すれば「本当の時給」はいずれ実現する
以上、「あなたの『本当の時給』はいくらですか?『時間の価値』を意識する大切さ」について解説しました。
・自分の「本当の時給」を計算してみよう
・時間を浪費しないためにムダな習慣を見直してみる
・大切な時間を奪う「時間泥棒」から逃げよう
自分の「時間の価値」に気づくと、行動が少しずつ変化していきます。
始めのうちは、「今日はテレビ見るのやめようかな」「本を10ページだけ読んでみようかな」といった小さな変化です。
でもこれが少しずつ積み重なっていくと「習慣」が変わっていきます。習慣が変わると一日の満足度は何倍にもなります。
そして習慣が1年、2年、3年と継続した時に、目指していた収入やライフスタイルが叶っていくのです。