ども。さん太(@PonkotsuSanta)です。
過去記事「月20万円が貯まる貯金&節約術」では、我が家の家計簿を例に、どの費用を削減すれば「月20万以上」の貯金が継続できるのか解説しました。
本記事では、毎月継続して貯金したいなら「今すぐやめるべき習慣」について解説します。
「やらないほうがいい」ではなく「やってはいけない」レベルのものに絞っていますので、「一つでも当てはまる」方は見直しをしてみると家計改善に役立つと思います。
・頑張って貯金しているつもりだけど効果はいまひとつ…
・あれこれやることが多すぎて、お金と手が回らない
・貯金に悪影響になる習慣について知りたい
成果に繋がらない習慣は「捨てる」
「99%の無駄を捨てて1%に集中する」というキャッチコピーが目を引くビジネス書のベストセラー「エッセンシャル思考」。
成果に繋がらない多くの雑務を捨てて、「成果を生み出す仕事に集中する」という内容ですが、この考え方は家計管理にも応用できます。
別に難しく考えることはなくて、普段何気なく行っている習慣や、惰性で続けていることを点検して「やめる」だけ。
「エッセンシャル思考」について大まかに知りたい方には、サラタメ氏の図解動画がわかりやすいです。
貯金するために「やってはいけない」7つの習慣
「7つの習慣」と書くと少し大げさに感じますが、一つ一つはそんなに難しくありません。
- 500円玉貯金(現金での貯金)
- FX・ギャンブル・宝くじ
- お金と時間のかかる趣味
- 採算の合わない副業
- 実家や親・兄弟への援助・仕送り
- 見栄を張るための出費
- 節約を頑張るあまり時間を浪費している
一つ一つ、順を追って見ていきましょう。
①500円玉貯金
「がんばって貯金しよう!」と決意した人が真っ先に捨てるべきなのは、実は「貯金箱」です。
100円ショップに行けば豊富な種類の貯金箱が売っていることから分かる通り、今も「貯金=貯金箱」にするものと思われがちですが、貯金箱ではお金は貯まりません。
それは「目に見えてお金が貯まっている実感が湧くから」。
貯金箱にお金がたまっていくと、「しっかり貯金できてる」と勘違いしやすく、そこに「油断」が生まれます。
すると衝動買いしたり、思わぬ出費をしがち。
また、貯金箱では「今いくら貯まっているか」を把握しにくいのもよくありません。
期待して貯金箱を開けてみたら「意外と少なかった」という経験は誰しもあるのではないでしょうか?
・貯金額が見えづらい
・盗難や紛失リスクがある
・実際より「多く貯金できている」錯覚を生んでしまう
・小銭を管理する手間と時間がもったいない
私は「住信SBIネット銀行」の「定額自動入金」サービスで、給与口座から毎月20万円を貯金・投資用の口座に天引きしています。
また、手元に現金で持っていてもお金は1円も増えません。
代わりに貯金額分の投資信託買を毎月積み立てるのが投資初心者にはおすすめです。
②FX・ギャンブル・宝くじ
競馬・パチンコ等のギャンブル、宝くじは、初心者が継続して勝ち続けることは困難です。
また、全体の取引額から元締めが手数料等を取っているため、参加者に配分される金額は目減りしています。
例えば、確率的にいえば、宝くじ当選額の期待値は50%未満。
そのため、よほどの強運でないと、ふつう収支はマイナスになっていく仕組みになっています。
また、FX(外国為替証拠金取引)も初心者には難しい運用方法の一つ。
適切なリスク計算をせずに身の丈を超えたレバレッジをかけると大きな損失を被ることも。
それでもFXに魅力を感じるなら、50万円以上の余剰資金を用意し、リスク計算の上で自動売買するのがいい方法だと考えます。
別記事でFX自動売買ツール「トラリピ」を使った運用記録をつけていますので参考にしてみてください。
③お金と時間のかかる趣味
私も過去に手痛い失敗があるのですが、いくつもの趣味に手を出したところ、全くお金がたまらなかった時期があります。
特に、スノボやダイビングなどのアウトドア用品は使えるシーズンが限られ、置き場所も取るので、購入は慎重に。
ショップで相談すると「レンタルより自分に合ったものを買ったほうがお得ですよ」と勧められます。
しかしこれは商品を売りたいためのセールストーク。
その場の勢いや感情任せではなく、その趣味を5年、10年続けるかどうかよく考えて購入するようにしましょう。
「いい大人」になってきたら何でも中途半端にするのではなくて、「一生涯」続けられる深みのある趣味を選択したいところ。
30代からの趣味の極め方は別記事にて詳しく書いています。
④採算の合わない副業
貯金額を増やすために、手っ取り早く稼げる「副業」を始めるのも手ではあります。
若いうちに自分の「プチ」事業を始めるのは、ビジネス感覚を養う上で良い経験になるのでおすすめ。
個人でビジネスを始めると、ふだん会社の仕組みや看板にどれだけ守られているか、ありがたみを再確認するいい機会にもなります。
しかし、副業とはいえ「事業」である以上、採算性はしっかり考えて運営したいところ。
もし期待するような結果が得られなかったときの「撤退ライン」を決めておくことも重要です。
「これだけ頑張ったんだから、今やめるのはもったいない」をズルズル続けて本業に支障が出てしまっては本末転倒。
あくまで「本業」をベースに、相乗効果を生むような副業に取り組みたいところです。
副業や投資を始める上で押さえておきたい考え方は以下の記事で詳しく解説しています。
採算の合わない副業の代表格として注意したいのが「マルチ商法(MLM・ネットワークビジネス)」。
私も20代はじめの頃ハマってしまって、時間とお金を無駄にしました。
その時のリアルな体験談は別記事に書いています。(アレルギーのある方は閲覧注意です)
⑤実家や親・兄弟への援助・仕送り
しっかりと貯金して資産防衛する上では、たとえ身内であっても金銭面でルーズになってはいけません。
親しき仲にも礼儀あり。
容易にお金を借りたいとお願いしてくるタイプの人は、元々お金の知識に疎く、お金の使い方が上手ではありません。
そこにどれだけ資金を投入しても、貸したお金が戻ってこないばかりか、さらにその人をダメにしてしまいます。
私の経験を踏まえた具体的な解決手順については、別記事で詳しく解説しています。
⑥見栄を張るための出費
お金の使い方は、大きく「投資・消費・浪費」の3つに分けられます。
投資は言うまでもなく、将来投資額よりも大きなリターンが期待できる支出。
消費は、生活に必要な家賃、食費、光熱費などの支出。
浪費は、かけたお金に見合わない効用しかない支出。
スマホゲームへの課金や、前述のギャンブルなどがこれに当たります。
しかしやっかいなのは、自分では「浪費ではない」と思って購入・契約したものの中に、実は大きな「ムダ」が隠れていること。
例えば、こういった経験はないでしょうか?
・高機能すぎるスマホやパソコンをフルプライスで買う
・身の丈に合わない高級車やブランド物で身を固める
・採算を考えずゴールド、プラチナカードを作る
・携帯電話(スマホ)の月額が5000円を超えている
・あまり利用していない月額サービスやスポーツクラブに加入している
・「プラチナ〜」「プレミアム〜」といった名前の商品やサービスをつい買ってしまう
例えば、家賃の適正範囲は、一般的に手取り収入の25%以内と言われています。
手取り20万円の場合は、月5万円が上限ですので、それ以上の家に住むのは「贅沢すぎる」ということになります。
私が月20万円以上を投資に回しながら無理なく節約を続けているコツは以下の記事にまとめています。
⑦節約を頑張るあまり時間を浪費している
当たり前ですが、意外に忘れがちなのが「人生で時間以上に価値のあるものはない」ということ。
「時は金なり」と言ったりしますが、「時間は人生そのもの」なのです。
お金は後から取り戻すこともできますが、失った時間は取り戻せません。
例えば昔テレビで、節約上手なお宅を密着取材する番組がありました。
その中で、光熱費を徹底的に切り詰めている家庭があったのです。
奥さんは「どうやったら冷蔵庫の開け締めを最小限にすることができるか」を徹底的に考察し、見事な冷蔵庫のドアさばきを披露していました。
しかし…。
冷静に考えて、光熱費を切り詰めても、ふつう何分の一にもなりません。
そのために余計な手間とストレスが生まれるなら、気持ちよく快適な生活をして、浮いた時間にパートや在宅ワークなどで稼いだほうが家計にはプラスです。
人手不足の昨今、労働が生まれれば、それによって助かる人も出てきます。
貯金=節約!と頑張りすぎていると、本来得られるはずだった収入以上の「時間を浪費」してしまいかねません。
自分の時給を把握し、時間を浪費しないコツは下記にまとめています。
【まとめ】習慣を見直せば貯金は自然にできていく
以上、絶対に貯金したいならやってはいけない「7つの習慣」について紹介しました。
・現金での貯金はやめて毎月の天引き制にする
・マイナス収支になるFX・ギャンブル・宝くじには手を出さない
・採算の合わない副業はせず本業に集中
・実家や親・兄弟への金銭援助は慎重に
・身の丈にあった適切な支出額を知る
・節約を頑張るあまり時間を浪費してはいけない
ある程度お金の取り扱いにシビアな人なら、それほど難しいものはなかったと思います。
しかし、一つでも当てはまるなと感じた方は、ぜひ冒頭の「エッセンシャル思考」を思い出してみてください。
・私や家族の将来をより良くしてくれるものだろうか?
・お金以外で解決する方法や代替手段はないか?
こういった問いかけを持ち、費用対効果を考えることがお金のトレーニングになります。
家計管理についてさらに詳しく知りたい方には以下の記事が役立ちます。